清水富美加「龍の歯医者」声優初挑戦の感想を語る!
2月18日(土)、25日(土)(夜8:00-8:45)にNHK BSプレミアムで放送されるス-パープレミアム「龍の歯医者」。庵野秀明制作統括、鶴巻和哉監督で龍の国を舞台に、“龍の歯医者”の野ノ子と、後輩のベルが運命に立ち向かう姿を描く冒険ファンタジーだ。
本作で主人公の野ノ子を演じるのは清水富美加。アニメ声優初挑戦にして初主演となる本作に懸ける意気込みを聞いた。
――今回声優初挑戦ですが、演じるに当たって心掛けられたことはありますか?
全く未知の世界で、何をどうやったらいいのか分からなかったんですが、まずは台本通りにいけたらいいなと思って台本を読み込み、事前にDVDを見ました。
声の入っていないアニメを見ることが初めてだったので、こんなにまっさらな状態から一人一人が声を入れて、一つの世界ができ上っているんだと、何だか映画のセットに入ったようなワクワク感がありました。
本当にすてきな作品に参加させていただけるのがすごくうれしくて、「別の人に頼めば良かった」と言われないようにと日々頑張りました。
――野ノ子は15歳という設定ですが、やりづらかったこと、やりやすかったことはありますか?
大きい声を出すと、自分の土っぽい声や、泥くさい感じの声の感じが出ちゃうんです。そうすると男の子っぽくなったりしてしまうので、そこが難しかったです。
声を張り気味で、高い声でコミカルなシーンとかやる時にすごく楽しんで臨めたかなと思います。
――今回野ノ子の声を演じてみて、ご自身と似ている部分や共感できる部分はありますか?
ベースのテンションは、外から見たら「似ているな」と思われると思うんですが、実際に性格を分析していくと、私は小さいことを気にしたりとか、それに対して怖くて動けなかったりというところがあるんですが、野ノ子はそういうところが全然なくて、いつもハキハキしていて、いさぎよくて、気持ちの良い女の子だなとうらやましく思います。
――声優を再びする機会があれば、どんな作品や役に挑戦されたいですか?
「龍の歯医者」の続編があったらぜひお願いします! 難しさを感じる現場でもあるので、もし次があるんだとしても、ちょっと一回学校に行かせてください(笑)。
――鶴巻監督から何かアドバイスがありましたか?
監督にはとても優しく声をかけていただきながら、一から本当に丁寧に説明してくださいました。例えば、何かに登るシーンだと、ただ息遣いだけではなく、踏ん張ることを声で表現しなくてはいけなくて、「今ちょっと動いてみてもいいからやってごらん」という感じで一つ一つ教えていただきました。
――声優と女優ではどちらが難しいですか?
「女優は余裕です!」とは言えないです(笑)。ただ、声優さんは息が切れている息遣いだったり、踏ん張ることだったり、表情を声でコミカルに表現したり、そしゃく音など普段隠している音を声だけで表現していかなければならない難しさがあると思いました。
声優さんは本当にすごいと思います!
――2017年はどんな年にしていきたいですか?
細かいことを気にし過ぎて、ビビッちゃったり、落ち込んでしまったりということをとことんやった2016年だったので、もっと自分に自信を持てるように努力をしたい! 仕事では、野ノ子のように真っすぐに向き合って、それで遊び心を持てるくらい果敢にいろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。
――頑張ってください! では最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
現実とかけ離れている世界ですが、何か大事なものを教えてくれる力がこの作品にはあると思っています。普段アニメを見ない方も、老若男女問わずに見てほしいです。
※本インタビューは2月15日(水)発売の「週刊ザテレビジョン」(8号)にも掲載。
2月18(土)、25日(土)夜8:00-8:45
NHK BSプレミアムで放送