菅田将暉主演の土曜ドラマ「コントが始まる」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系) の第7話が5月29日に放送。お笑いトリオ解散の日が近づくなかで描かれた、ひとつの“別れ”のシーンが胸を打った。(以下、ネタバレがあります)
4人目のマクベスとの別れ
売れないトリオ芸人「マクベス」のツッコミ担当・春斗(菅田)、ボケ担当の瞬太(神木隆之介)と潤平(仲野太賀)、そして彼らのファンになるファミレス店員・里穂子(有村架純)、その妹のつむぎ(古川琴音)という5人の若者による群像劇となる同作。
毎話、ドラマのトップシーンがマクベスのコントから始まり、残りの53分間の物語の重要な伏線としてつながるという異例の構成で、大失敗の人生を歩む若者たちが思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合うさまを描く。
第7話で描かれたのは、マクベス解散まで1カ月となった日々。解散後は、実家の酒屋を継ぐことを決めた潤平。つむぎは里穂子との同居をやめて一人暮らしをする準備を着々と進めつつ、「兄妹のような関係」と言っていた瞬太からはサプライズキスをされて関係が前進した。
そして、ファミレス店員になる前に勤めていた会社で苦しい思いをした里穂子も「前に進むと決めたので」と、潤平の彼女・奈津美(芳根京子)の知り合いである転職エージェントの紹介で、ある会社の面接を受けた。瞬太にもアルバイトする焼き鳥店で社員への話がある。
それぞれの新しい人生が動き始めるなか、瞬太は高校3年生から乗っていた愛車を手放すことに。芸人になってからは地方ライブに行くときはいつも使っていた車。マクベスの3人は最後に一緒に洗車をしながら、思い出を振り返った。
笑いながら語り合ううち、春斗は「この車のなかにさ、マクベスの歴史全部詰まってんだぞ」と感慨深げな表情に。そして「こいつ、4人目のマクベスだったんだな」と言うと、涙を流した。
マクベスを引っ張ってきた春斗が、瞬太と潤平の前で見せた涙。積み重ねてきた時間と別れの時を一瞬で思い描くことができる、感動のシーンとなった。視聴者からは「もらい泣きした」「3人のバランスが最高」といった感想が寄せられ、Twitterのトレンド入りを果たした。