世界三大国際映画祭のひとつで、最も長い歴史を誇る「ベネチア国際映画祭」。いよいよ9月11日(土)に最終日を迎え、最高の名誉である金獅子賞が発表される。そこで映像配信サービス・dTVでは「好きな金獅子賞受賞作品」をアンケート調査を実施し、「ジョーカー」(2019年)が第1位に選ばれたことが分かった。
同作は「バットマン」の悪役で有名なジョーカーがいかに誕生したのか、狂気に満ちた悪のカリスマへと変貌していく過程を、DCコミックスにはないオリジナルのストーリーで描き、ホアキン・フェニックス主演で映画化した作品。第92回アカデミー賞でも11部門でノミネートされ、主演男優賞と作曲賞を受賞した。
作品を選んだ理由には「ジョーカーの誕生がよくわかった作品だった」(50代・男性)、「ホアキン・フェニックスの怪演が素晴らしかった」(50代・男性)、「インパクトがあり印象が強い作品でした」(40代・女性)、「考えさせられたから」(40代・女性)などのコメントが寄せられ、男女共に高い評価を得た作品ということが分かる。
第2位は、38票を獲得した「ノマドランド」(2021年)。オスカー女優のフランシス・マクドーマンドと中国出身の女性監督クロエ・ジャオがタッグを組んだロードムービー。金獅子賞と、オスカーに最も近い賞との呼び声も高い「トロント国際映画祭」での観客賞と史上初のダブル受賞を果たし、アカデミー賞主要3部門(作品、監督、主演女優賞)を受賞した。
選んだ理由としては「ロードムービーは良い」(50代・男性)、「楽しいから」(20代・男性)、「感動する」(50代・男性)などシンプルな感想が目立った。
第3位は、25票獲得のギレルモ・デル・トロ監督が描くラブ・ファンタジー「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)。作品を選んだ理由では「人にとっての幸せは人それぞれ。周りから見たら不幸せな場合もある」(30代・女性)など、女性からの支持の高さが目立った。