小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第23回「狩りと獲物」が6月12日に放送された。前回まで子役が演じていた義時(小栗)の長男・金剛役で坂口健太郎が初登場。「成長著しい金剛」と、そのまま文字テロップで説明がされたことも視聴者を楽しませたが、頼朝(大泉洋)に気を遣う御家人たちの会話のやりとりは今週も冴えわたっていた。(以下、ネタバレが含まれます)
頼朝と万寿に気遣いまくり! 波乱の巻狩り
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝(大泉洋)に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
放送後のTwitterトレンドランキングは1位常連の今作品。今週も「曽我兄弟」「坂口健太郎」「万寿くん」「金剛くん」といった大河ドラマ関連ワードが並び、SNSも盛り上がった。
第23回は、曽我兄弟が“敵討ち”を装い、鎌倉殿への謀反を企んでいるという不穏な空気の中、御家人たちが集まって巻狩りが行われた。巻狩りとは、イノシシや鹿をしとめる大がかりで狩りのことで、軍事演習を兼ねて何日にもわたって行われる一大行事。頼朝は、狩りの初陣に挑む万寿(金子大地)に獲物を討ち取って皆に“次なる鎌倉殿”であることを知らしめよと息巻いた。
まさかの“動かぬ鹿”登場
ところが、万寿は巻狩りで成果を出すことができなかった。富士の裾野に集まった御家人たちは、なんとか万寿と頼朝を気遣うが、矢は獲物を仕留めることができない。一方、金剛は子鹿を狩ることに成功し、無邪気に頼朝へ報告しようとするが、義時はそれを即制止した。