眞栄田郷敦主演の夜ドラ「カナカナ」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)。マサ(眞栄田)と佳奈花(加藤柚凪)のハートフルな物語に、視聴者からは「癒される」の声が高まっている。そんななか、悪い雰囲気を漂わせているのが、佳奈花の叔父・沢田(武田真治)と警察署長・桐島(桐山漣)。6月16日放送の第20回では、桐島がマサの親友・勇介(前田旺志郎)に接触した。(以下、ネタバレがあります)
父親らしくなっていくマサ
“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。
原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。
遠縁の佳奈花を預かり、親代わりとして3カ月の試用期間を過ごす“仮免ファーザー”のマサ。第20回は、佳奈花がお寺の子ども合宿から無事に帰宅し、寂しかったマサはひと安心。また、マサのいとこ・陽斗(瀧澤翼)が心配していたおばちゃん(宮崎美子)の隠し事は宝くじで100万円が当選したことだった。常連客・本原(勝矢)の息子や陽斗への対応で、父親としての階段を昇るマサ。しかし、ラストは不吉な予感がする描写となった。
エリート街道まっしぐらの桐島だったが…
これまでたびたびマサに憎しみに満ちた視線を送っていた警察署長の桐島。佳奈花の能力をお金儲けに使おうという企みからマサを憎く思っている沢田の肩を持ったりもしている。
桐島が署長を務める二浦警察署の刑事で、マサがヤンチャをしていたころからの付き合いである大門(橋本じゅん)も桐島のことが気になったようで、密かに経歴を調べていた。第18回でそれが明かされたのだが、東大法学部を首席卒業し、警察庁に入庁。6年前には若くして国内テロ対策の企画立案で表彰された経歴を持つ超エリートだ。
しかし、なぜか小さな町の警察署長に異動してきた。大門は6年前にマサが起こした乱闘事件との関係を疑うが、真相はどうなのか。
前回の第19回では、「あの時の借りは必ず返す」という言葉をつぶやいた桐島。第20回ラストでは、勇介の前に現れ、勇介の経歴を調べたうえで「あなたと私は、きっと仲良くなれるはずです」と告げた。