小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第31回「諦めの悪い男」が8月14日に放送された。北条と対立してきた比企。権力にしがみつこうとする能員(佐藤二朗)の最期が描かれ、視聴者は「比企の最期、かなり見応えあった」「佐藤二朗の奥深さに恐れ入った」などの声を寄せ、今週もTwitterのトレンドランキングは1位だった。(以下、ネタバレが含まれます)
“諦めの悪い”比企が散った
三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。
「そのおぞましい悪名は永劫消えまいぞ」。北条に対して比企能員が放った、のどから絞り出す声が脳裏に残る回だった。頼家(金子大地)の乳母夫として妻・道(堀内敬子)と共に鎌倉で天下を取ろうと夢見てきた能員。しかし、その最期は往生際の悪さをこれでもかと露呈しながら散っていくことになったわけである。
義時が比企滅亡を決めた
頼家が意識不明で目を覚まさぬ間、比企と北条は跡継ぎを一幡(相澤壮太)と千幡(嶺岸煌桜)のどちらにするかで揉めに揉めていた。義時は一幡と千幡で土地を半々にするのはどうかと能員に持ちかけるが能員が受け入れることはなかった。しかし、これこそが義時の思惑通り。提案を拒否する比企を滅ぼす大義名分を固めたこととなったのだ。
能員は丸腰を主張しながら北条の館へ。刀を持たぬ者を斬るのは“坂東武者の恥”だろうと予想するが、義時と時政(坂東彌十郎)は武装して能員を出迎えた。能員は、三浦とは事前に話をつけていたはずと思いこんだが、扉の向こうには義村(山本耕史)が立ち、義時との長年の絆を見せつけた。義時親子は「勝つためにはなんでもする」という坂東武者の心を掲示し、能員を斬った。丸腰と言っていた能員はしっかりと鎧を身に付けており、なんともあわれな最期だった。
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