藤ヶ谷太輔主演「そして僕は途方に暮れる」場面写真公開 全力疾走するメイキングショットも
2023年1月13日(金)に全国公開される藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)主演映画「そして僕は途方に暮れる」。撮影時のエピソードとともに、場面写真とメイキング写真が公開された。
「そして僕は途方に暮れる」
2018年にシアターコクーンで上演され、各所から絶賛を浴びたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化が実現。
自堕落な日々を過ごすフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷)は、長年同棲している恋人・里美(前田敦子)と些細なことで言い合いになり、話し合うことから逃げ、家を飛び出してしまう。その夜から、親友・伸二(中尾明慶)、バイト先の先輩・田村(毎熊克哉)や大学の後輩・加藤(野村周平)、姉・香(香里奈)のもとを渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、ついには、母・智子(原田美枝子)が1人で暮らす北海道・苫小牧の実家へ辿り着く。だが、母ともなぜか気まずくなり、雪降る街へ。行き場を無くし、途方に暮れる裕一は最果ての地で、思いがけず、かつて家族から逃げていった父・浩二(豊川悦司)と10年ぶりに再会する。「俺の家に来るか?」、父の誘いを受けた裕一は、ついにスマホの電源を切ってすべての人間関係を断つ。
真冬のような北海道で…極限の状況がもたらすリアリティ
同作の撮影は、2021年の3月~4月にかけて行われ、実際に現地へと足を運んで撮影する“ロケーション”が各地で敢行された。原作となった舞台では、ロードムービー的な物語を舞台上でどう見せるかという工夫が施されていたが、映画は文字通りロードムービーとして、物理的に場所を移動して撮影していく。
藤ヶ谷演じる裕一が追いつめられ帰る北海道での撮影は、4月だったにもかかわらず、真冬のように寒かったという。肉体的にも精神的にも追い込まれ、雪の中を途方に暮れて歩く藤ヶ谷の姿は、自身が演じる裕一により一層のリアリティがもたらされていただろう。
また、同作はシネマスコープのサイズで撮影されている。「シネスコの狙いはまず、作品全体を『映画というもので包む』という意図があったので、仕掛けとして必要だったんです。あとは、一見、はたから見たら、どうでもいいと思えるような些細な物語なので、それを敢えて、映画的に見せ切ることが、歪で面白いと思ったんです」と、三浦監督。
小西啓介プロデューサーは当初シネスコサイズで撮ることに懐疑的でもあったようだが、最終的には「北海道ロケやドローンで撮った映像を見て、前半の窮屈な世界感と後半のギャップは効果的だと思いました」と、監督の選択が賢明だったと称賛している。
ジェイ・ストーム