一方、間宮は「バンドをやっていましたね。歌とギターの担当で、バンドをやっていて、その時点でもう俳優もやっていたんです。当時ずっと一緒にやっていたギタリストのメンバーがいたんですけど、彼は音楽一本でやっていたので、“こいつの足かせになってんな”と思って。俺はバンドとしてどうこうとはならないと思うから、俺のことは気にせず、他のバンドをやりなよ!みたいなことをしゃべっていて、今もその人はミュージシャンをやっていますね」と振り返った。
岡山は19歳の頃に山田と初対面
そして岡山は「この仕事を始めていました。初めて独立した役というか、立体的に生きている役名のある役を頂いて、初めてのことだったんで奮闘している時でした。あと、山田さんと初めて会った年ですね」と明かす。
そんな2人は初対面当時のことを「あんまり覚えてない(笑)」と声をそろえつつ、山田が「少女時代のライブに一緒に行きました」と出会った当時の意外なエピソードを告白。すると、岡山は「ヤバッ!『BLUE GIANT』の完成披露で何の話をしてるのよ」と照れ笑い。
すかさず山田は「出会いの話だから!そこが出会いだったので」と強調すると、岡山も「熱かったですね~あの夜は」と回顧。間宮から「少女時代に夢中でお互いの印象がないんでしょ」と冷静にツッコまれると、岡山は慌てて「いや、髪長かったですよね?覚えてます」と弁解した。
その流れで山田は「やっぱり関連しているのは音ってことですよね。あそこに音を聞きに行ってるもんね」と強引に作品と紐付けてまとめようとすると、岡山に「うまくない。うまくない!もっと格好いい出会い方が良かった…。でも、伏線回収ですね」と締めていた。
なお、今回のイベントには音楽と劇中のピアノ演奏を担当した世界的ピアニスト・上原ひろみ、劇中バンドの演奏を務めたサックス奏者・馬場智章、ドラム奏者・石若駿も登壇した。
「BLUE GIANT」とは
同作は、2013年に石塚真一が「ビッグコミック」で連載を開始したシリーズ累計920万部超の同名漫画が原作。主人公のサックス奏者・大(CV:山田)、大が東京で出会うピアニスト・沢辺雪祈(CV:間宮)、大に感化されドラムを始める玉田俊二(CV:岡山)は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えることを夢見て“JASS”を結成する。
“漫画から音が聞こえてくる”とも評され、現実のジャズシーンにも影響を与えた人気作が、劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」などで知られる立川監督、連載開始前からの担当編集者で、現在はstory directorとして作品に名を連ねる・NUMBER8の脚本、そしてアニメーション制作を「幼女戦記」などのスタジオ・NUTが手掛け映画化。2月17日(金)より全国公開される。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ
Universal Music
発売日: 2023/02/17