名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”が歴史を守る戦いを繰り広げる「刀剣乱舞-ONLINE-」。様々なメディアミックスで人々を魅了する同作を原案とした実写映画「映画刀剣乱舞」の第2弾「映画刀剣乱舞-黎明-」が3月31日(金)に公開される。この第2弾が「映画刀剣乱舞」初出演となる俳優・小西詠斗(堀川国広役)は、2019年から舞台「刀剣乱舞」で堀川国広を演じてきた。「合コンに行ったら女がいなかった話」(2022年、カンテレほか)など数々のテレビドラマに出演し、2023年には「進撃の巨人-the Musical-」でアルミン・アルレルト役を演じるなど、ドラマ、舞台、ミュージカルと幅広く活躍する小西。そんな小西に、「映画刀剣乱舞-黎明-」の撮影秘話やこれまでの出演作について話を聞いた。
「また堀川くんを演じられるのがすごくうれしかった」
──今回「映画刀剣乱舞-黎明-」の出演が決まったときはどう感じましたか？
最初はびっくりしました。もちろんうれしさもありましたけど、前作の「映画刀剣乱舞-継承-」を観ていたので、「僕にできるのかな」っていう不安とうれしさが混じっていましたね。あと、僕が本格的な舞台に初めて立ったのが舞台「刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち」の堀川国広だったので、また堀川くんを演じられるのがすごくうれしかったです。あの頃は何もできなかったので、成長した姿を見せられたらいいなと思いました。
──「僕にできるかな」という不安があったということですが、それこそ堀川国広は舞台で演じられていますよね。やはり、舞台と映像作品では心持ちが違うのでしょうか？
全然違いますね。舞台と映像は別種目だと思ってやっているので。映画の中で堀川国広を作れるのか、不安でした。
──実際撮ってみて、映像での堀川国広はつくれましたか？
はい…とは思います(笑)。
──どのような違いがあったのでしょうか？
殺陣をするときに、舞台だと平面でリノが敷いてあって踏ん張れるのですが、映画では山奥で殺陣をするシーンもあって。足場が悪くて滑ったり、踏ん張れなかったりしたんですよ。「刀剣男士はこんなところで殺陣をしていたんだ」と改めて感じましたね。役作りでいうと、舞台と違って、映画はセットとかもリアルで、舞台よりも現実に近いものだと思うんです。だからそれにあわせて、舞台よりは人間味を増すというか、現実的なキャラクターとして役作りもしていきました。
鈴木拡樹さんは本当に“仏”だった
──共演者の中では、三日月宗近演じる鈴木拡樹さんとは初共演だったそうですね。現場で何かやりとりはされましたか？
ゆっくりお話はできていないです。でも、「拡樹さんは仏だ」という話をよく聞いていたんですけど…あれは本当でした！
──本当に“仏”だった？
はい！ゆっくり時間が流れているような方で。視野もすごく広くて、スタッフさんやキャストの皆さんに対する目配り・気配りもすごかった。動きを見ているだけで、心がすごく広い方なんだなというのが伝わってきました。
