競技クイズの世界へようこそ! アニメ「ナナマル サンバツ」先行レビュー
7月4日(火)より日本テレビほかでの放送がスタートするアニメ「ナナマル サンバツ」(毎週火曜夜1:59-ほか)。競技クイズに青春を懸ける高校生らを描く本作を、オンエア前に視聴した先行レビューを掲載する。
“本の虫”である主人公・越山識は、文蔵高校に入学したばかりの1年生。その彼が、クイズ研究会会長・笹島学人から部活勧誘で声を掛けられる場面から物語が始まる。
その識だが、本作ではとにかく彼の表情がよく動く。引っ込み思案でおとなしい性格の識は、第1問(※本作では、第~話を「第~問」と表記)では慌てる場面が多め。そのたびに多彩でコミカルな表情を見せるので、コメディーシーンでは彼のリアクションも注目点だ。
第1問では学人による「新入生早押しクイズ大会」が開催。ここでは、クイズ初心者の新入生たちによる大会の模様を通し、競技クイズというものの説明が自然かつ丁寧に行われる。
識は読書好きで知識が豊富なため、クイズの正解は分かる。しかし、彼が飛び込むのは“競技クイズ”の世界。その違いとそこで活躍するために必要なものを、識と共に視聴者も知っていくことになる。
また、クイズの場面では問い読み(※問題を出題者が読み上げる行為)のスピードに合わせ、問題文のテロップが表示。そのため、アニメを視聴しながらキャラクターたちと一緒にクイズを考える、クイズに疑似参加するという楽しみ方も可能だ。
クイズ大会での識は、コメディーシーンとは打って変わって真剣な表情を見せる。これがギャップ萌えってやつですか。他にも、識の心理描写、その実力を見せるヒロイン・真理など、クイズ大会は見どころ満載だ。
第2問からは他校のライバルキャラクターたちも続々と登場。競技クイズに関する細かなポイントも描かれ、より作品の世界が広がっていく。
さらに、本作は視聴者を楽しませるサービスが盛りだくさん。アニメ内ではアイキャッチでの本編と連動した1コマや、エンディング後のミニアニメパートなどが。アニメ外では堀江瞬、佐藤拓也、石川界人ら本作の声優陣出演のスペシャルクイズ番組が配信される。この夏はアニメ好きもクイズ好きもそうでもない人も、皆で「ナナマル サンバツ」を通して競技クイズの魅力を味わってみては?