お互いに胸の内をぶつける美咲と三角「最低ですね」
翌朝、出勤した美咲は三角(しゅまはるみ)を飲みに誘う。一度、三角と対峙した美咲だが、自身の決断を明かすつもりだった。「え、離婚するの?」と美咲から明かされた三角は、少し驚いたように口を開く。これに美咲が「まずは三角先生に報告したくて」と明かすと「私は、あなたのためを思って」と責められていると勘違いする三角。
すると美咲は「わかってます、だから最初に三角先生に話したいと思ったんです」と打ち明ける。続けて「あ、でも三角先生の言ってることが全部正しいとは思ってないです」と伝えると、三角は「ほら、やっぱり責めたいんじゃないの?」と返す。しかし、美咲は「そうじゃなくて、」と否定し、三角がずっと自分のことを気にかけていたのに、自分が「大丈夫」と嘘をついたために心配したうえでの行動だと思っていたことを伝える。
これに対し三角は「違うわよ、本当は心配なんてしてなかったもの」と思いの内を明かす。続けて「私ね、『完ぺきな結婚をしました』っていう美咲先生を見てるのずっとつらかったんだよね」「だから、旦那さんが不倫してるってわかって、うれしかったの」と、衝撃的な思いを打ち明ける。最後に「最低でしょー」と自虐的にこぼす三角に、「最低ですね」と笑みを浮かべる美咲。
しかし、美咲は三角を責めずに「知れて良かった、三角先生の気持ち、改めて乾杯しません?」「私のこと嫌いなら嫌いなままでもいいです、でも、誤解したままは嫌です」と笑顔をみせる。すると「今度、一緒に焼き肉にいってくれる?」と誘う三角。2人は、やっとお互いの胸の内を明かしたことで、楽しくお酒を交わすことができたのだった。
突然の両親の来訪、悠生は告白することを決断し…
翌朝、リビングでくつろいでいた3人。すると、インターホンが鳴り突然の来訪者が。画面をのぞいた悠生の様子がおかしく、美咲が心配して画面を見る。するとそこには、悠生の両親の姿があった。何かを察した美咲は「帰ってもらおうか」と提案するが「いや、ちゃんと話すよ」と覚悟を決めた様子の悠生。
「2人は、自分の部屋にもどってて」という悠生の言葉に「まだ、ギリギリ夫婦だよ」と悠生に寄り添う美咲。
いざ、父親と対峙し「父さん、実は…」と悠生が口を開くと「お前は長男として自覚がないのか」とかぶせて、帰省しないことを責める父。続けて、美咲に対し妊娠のことや子供のことを話す両親に「もうやめてくれよ!美咲ちゃんは何も悪くないんだ」と訴える悠生。
これに「じゃあ、お前の方に問題があるのか」と父が返すと、悠生は深刻な様子で「父さんたちには、自分たちがけじめをつけてからちゃんと話そうと思ってたけど…」と口を開く。なかなか言い出せずにいた悠生だったが、「俺が同性愛者なんだ!」と、これまでの思いを乗せるように大きな声で訴えるのだった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部