駆け寄る和真に蓮は来るなと拒絶するが…
東京の街を蓮は逃げるように走り、和真は蓮を追う。蓮がつまずき、力尽きたようにくずおれる。「蓮!」と叫んで駆け寄る和真に蓮は「来るな!」と拒絶し、立ち止まる和真に「来たら、死んでやる!」と告げる。
和真は「蓮、好きだ!」とストレートに気持ちを伝える。「遅くなってごめん。ひとりにしてごめん。全部背負わせて、守れなくてごめん」と言って蓮を背後から抱きしめる和真。「でも、これからは俺が守るから。大好きだよ」と言うと蓮を振り向かせ、蓮の目を見つめながら「傍に居てくれ。必ず幸せにする。もう離れたくない」と和真は涙を流す。
和真の目を見つめる蓮の頬を優しく両手で包み、「愛してるよ、蓮」と言って和真は蓮にキスする。通行人たちが通り過ぎていくが、2人は気に留めず唇を重ねるのだった。
これまで長い長い道のりを辿って、ようやくしっかりと向き合って心から結ばれた蓮と和真が尊い。言葉とともに涙をあふれさせる和真を見ていると思わずもらい泣きしてしまい、ジーンと胸が熱くなった。
※高松アロハの「高」は、正しくは「はしご高」
◆構成・文=牧島史佳
下に続きます
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