いろんな策を講じる万里江だが、悠作はなかなか手強い
土門は「離婚するまでのことを漫画にすれば」と提案した張本人だが、万里江に対して申し訳ない気持ちがあり、離婚をあきらめるための秘策を伝授。それは、漫画のネタにしたくなることが無くなれば、悠作は描くのがつまらなくなり、投げ出してしまうのではないか、というものだった。
万里江は、父・達男、息子・順基と協力し、無視したり、悠作が話しかけてきた言葉で”しりとり”をしたり、いろんな策を講じるが、それらを悠作は嬉々として漫画のためのネタ帳に書き綴っていく。
助っ人になってくれそうな熊沢(西堀亮)や弟・謙作(豊本明長)も新キャラとして漫画に取り込んでいき、万策が尽きた万里江は、悠作が用意した離婚届に判を押す決意をした。
万里江「今の私があるのは全部悠作のおかげ」
悠作との丁々発止は見応えがあったが、実はここからが本番だった。志織(ホラン千秋)に「旦那さんはどういう存在なんですか?」と聞かれてうまく答えられなかった万里江。ピアを円グラフに見立てて、「好き」「大切」「同志」「心配」というふうに自分が思うそれぞれのパーセンテージに合わせて切っていくと、4分の1が残った。
この4分の1が何か。それに気づいた万里江は離婚届をビリビリに破き、悠作と真っ向勝負するために帰宅した。
志織と話していた時に「出世魚」の話が出てきた。それがヒントになり、答えを導き出してくれたようだ。ブリの一歩手前の「ワラサ」。「私が来年も再来年もあなたとここで一緒に暮らしたいと思う気持ち、略してワラサ」と悠作に伝える。
結婚した時の「好き」がモジャコだとすると、ワカシ、イナダと成長して、今はワラサだという理論。
「今の私があるのは全部悠作のおかげ」と言って、「あなたがダメで、クズで、だらしなくいてくれたことが私を輝かせてくれたの!」と力説した。
けなされてるのか、褒められてるのか理解できない悠作。自分は「何もしてない」と主張するが、順基が「何もしないって逆に難しいよ」と援護射撃。万里江は「そうなのよ!」と同意し、「それがあなたと離婚したくない理由なの」と言い切った
30年後もこうやってあなたと言い争っていたいの
離婚しないということは、漫画を描くなということ。そう思った悠作に、万里江は「だったら30年後に離婚したっていいじゃない」と提案。今すぐに離婚はしないけど、30年後にもしかしたら離婚するかもしれない。それまでずっと描き続ければいい。
「30年後もこうやってあなたと言い争っていたいの。ぶつかり合いたいの。それが幸せなことだってやっと気づいたのよ」と。それが万里江が見出した決着点だった。”今は”離婚しない。だけど30年後に離婚するかもしれないからそれまでずっと実生活をネタにして描き続けてほしい。
目から鱗の決着点に、悠作も根負け。さらに、自分を慕ってすり寄ってくる猫のチョーさんとも離れたくないというのも決定打となって、今すぐには離婚しないことを決めた。
まるで最終回かのような結末を迎えたわけだが、ダメ男3人、まだまだダメなところが出てくるようで、次回の最終回も大荒れの予感。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
https://www.hulu.jp/worry-not-shes-the-boss
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