かわいらしい役柄から一遍、毒舌キャラへ
――川栄さんももちろんですが、今回はバディとなる大河も魅力的です。高杉さんの起用理由を教えてください
高杉さんは、本来かわいらしく優しいイメージが強かったので、逆に大河みたいな毒舌キャラを演じたらギャップもあって、高杉さんの新しい一面を見て頂くことができるのではないかと思いオファーさせていただきました。
――川栄さんと高杉さんは約6年ぶりの共演とのことですが、撮影現場でのお二人の様子はいかがでしたか?
本当に意思疎通ができていて、何でも言える空気感が漂っています。芝居にもその息ぴったりな感じが伝わっていると思うのですが、昔からの仲間!みたいな感じで「え!今噛んだじゃん!」「もう一回やろうよ!」みたいなツッコミを、川栄さんが高杉さんに言えるくらい和気あいあいとやって下さってます。
――澪の過去についてシリアスなシーンもあるかと思います。そういった場面での現場の様子や切り替え方は?
川栄さんの女優さんとして素晴らしいところだと思うのですが、本番前は普通に話していても、芝居に入るとキリっと空気を変えてくださるので、皆それについていってシリアスなシーンも乗り越えてます。
恋愛ではない、強い絆を感じてほしい
――藤森Pのお気に入りのシーンやせりふはどこですか?
澪と大河の仲良くないとできない、いじり合いがかわいいなと。2人の関係性って何でも言えるし、否定もできる。見下す時もあるけど結果お互い尊敬できる、みたいなところがすごく好きです。何でも言い合える感じをオークラさんが脚本で絶妙に描いているので、回を追うごとにコミカルなやり取りが増していると思います。
――医療エンターテインメントの傍ら、ラブコメ要素もありますがそこも意識して制作しているのでしょうか?
オークラさんは逆説的な考えをする方で、吉住さん演じる夏芽がよく言う「いや、何このベタなラブコメ展開!」っていうせりふのように、あえてベタさをいじる感じが面白いんじゃないかっていう考えで。このドラマは男と女でも恋愛じゃない、信頼という強い絆があるっていうことを、ラブコメという入口から入って、視聴者に伝えたい狙いがあります。