高杉真宙“大河”の生い立ちが判明…成海璃子“唯”の死の真相も明らかに<となりのナースエイド>
手術を反対する目的は財産目当てか…
早苗には何か事情があるはずだと勘繰る澪は、橘に早苗のことを調べてもらう。すると、耳を疑う事実が発覚。10 年前、早苗は若くして妊娠し、両親に勘当された。早苗はそれでも小夜子を産んだが、相手の男はすぐに別の女を作って出ていってしまった。
1人で子育てすることになった早苗は次第に育児を放棄するようになり、小夜子を「羽ばたき園」に預けた。すると早苗の両親は、自分たちの財産を児童養護施設にいる小夜子に生前贈与し、病気で他界。小夜子は児童養護施設に居ながら財産を持つことになった。つまり、いま小夜子が死んだら、その財産は母親である早苗にも渡る...。もし、早苗が財産目当てだとしたら...。
小夜子が虫垂破裂で腹膜炎を起こし、危険な状態に陥る。一刻も早く手術がしたい大河は火神に相談するが、火神は手術を認めない。親の同意なしに手術をすれば傷害罪になりかねないからだ。何か方法はないのか...追い詰められたその時、玲香が秘策を打ち出す。「児童福祉法に基づく緊急の監護措置を申請するしかないわね」。児童の安全確保のため緊急の必要があるときは、親権者の意に反していたとしても、児童養護施設の施設長の同意があれば医療措置が取れる...。
医師免許はく奪の恐れ
玲香は急いで児童養護施設に連絡し、その間、大河は手術の準備を始める。一方の澪は、再び早苗を説得しに行く。だが早苗は「あいつが生まれたせいで私は親にも夫にも捨てられたの!あいつが私の人生をむちゃくちゃにした...私はあの子を救わない、絶対に」...絶望する澪は、泣きながら大河に電話をかける。「先生...ごめんなさい...早苗さんを説得することができなかった...。小夜子ちゃんは先生の家族です...私も先生もどれだけ家族を失えばいいんですか?」。
大河は電話を切ると、意を決して玲香に告げる...「手術をする」。しかし、児童養護施設の許可がまだ下りていない今、手術をすれば逮捕の可能性もある。それでも大河の決意は揺るがない「俺が医師免許を失っても、優秀な外科医は他にいる。しかし今、小夜子を救うことができる外科医は俺だけだ!」。ちょうどその頃、火神は一人、教授室で血を吐き、倒れていた――。