中居からは「今日、現金いるの?」とショートメールが
――その「ゴチになります!」では今回、お二人と親交の深い中居正広さんが出演されるそうですが。
矢部:今日、中居から「現金いる?」ってショートメールがきて。まだショートメールなんですよ、あいつ(笑)。「いる」って答えたら、「ヤバい」と返ってきました(笑)。
岡村:元SMAPですから、お金なんて払ってこなかったんだと思います。「結局、日テレが払ってくれるんだろ?」と考えていたんじゃないですかね(笑)。だから僕のほうにも「今日、現金いるの?」ってショートメールが来ましたもん。「いるよ、負けたら払わなあかんから」と送ったら、「そうなの」と返ってきました。その後、バシっと「ゴチは違うよ」と伝えておきました。
「おもしろ荘」は「有吉くんの出演が大きい」
――「ゴチになります!」と双璧を成す人気長寿企画といえば、2007年から始まった「おもしろ荘」ですが、同企画についての思いも聞かせていただければと思います。
岡村:「ぐるナイ」の前身番組「吉本印天然素材」の頃は出演者がネタ見せをし、スタッフさんが番組内でやれるか、やれないかを判断していました。場所は後楽園ホールのロビー。目の前の長机には4~5名のスタッフさんが座っていて、「よーい、はい!」でネタをやらされるんですけど、まぁ、くすりとも笑わない(笑)。そのネタ見せの空気がものすごい嫌で。そんなある時、関根(勤)さんがMCをされていたバラエティー番組「ヒューヒュー」(日本テレビ系)に呼ばれ、狭い会議室でネタをやる機会があったんです。「嫌やな、またどうせ笑ってくれへんねやろな…」と思っていたら、めちゃくちゃ笑ってくれて。僕は聞いていませんが、おそらく関根さんが若手のネタを笑わない空気を許さなかったのではないかと思うんですよ。そういうこともあって「おもしろ荘」で僕らは、面白いと思ったら普通に笑ってますし、いじわるなことはもちろんしないんですよね。
矢部:「おもしろ荘」は、後説込みのコーナーだと思っています。ネタよりも、その後のフリートークのほうが面白くなることがよくありますし、優勝していないのにテレビに出始めるコンビは、後説が面白い場合が多いですよね。だから僕は、後説で時間いっぱいまでプライベートの情報が書かれたカンペなど見つつ、何か引き出そうとう意識しています。
岡村:あと「おもしろ荘」は、僕らと一緒に若手のネタを見る側として毎年、有吉(弘行)くんが出演してくれることが大きいです。ある時、有吉君に「なんでこの番組出てくれるの?」って聞いたら、「いや、オファーがあるんで」とクールに言っていました(笑)。いずれにしても、出てくれるのは有り難いと思いますね。
幻冬舎
発売日: 2024/03/12