岡村「ぐるナイに“テレビ”を教えてもらった」
――最後にご自身にとって「ぐるナイ」とはどんな存在か、教えてください。
矢部:夕方の頃から考えると、22、23歳の頃からやらせてもらっているので、自分にとってあることが当たり前になっています。ネットニュースなどではよく「もう終わってもいい長寿番組」みたいな特集があるじゃないですか。ここまで来たら、そこに載らないことを目標にしつつ、「まだやってんの!? すごいなぁ」といつまでも言われ続ける番組にしていきたいですね。
岡村:本当のこと言うと、「めちゃイケ」よりも「ぐるナイ」のほうが先に終わると思っていたんですよ。そしたら「めちゃイケ」のほうが先に終わって。我々もう52歳、53歳になってきて、いわゆる「コア視聴率」(※コア層と呼ばれる13歳〜49歳までの視聴率のこと)と呼ばれているところから外れているオジサン芸人です。そういった中で、若い方たちと絡ませていただき、若い人たちの力も借りながら番組を続けられるのは有り難いことです。
僕はこの「ぐるナイ」でテレビというものを教えてもらいました。たとえば、ロケで「いくら面白いことを言ってても、みんなでガチャガチャしゃべっている中では残らないよ。まず一つ『あの~』と言ってカメラをこちらに向けさせるとか。自分のほうにテレビカメラが向く技術を一つ覚えなさい」と指導してもらったのは、この番組でした。そういったテレビのことを教えていただいたのはこの「ぐるぐるナインティナイン」だったなと思います。
幻冬舎
発売日: 2024/03/12