「エルピス」「ハヤブサ消防団」でも注目
直言役の岡部は、劇団東京乾電池出身の俳優。自身が立ち上げた演劇ユニット「切実」のメンバーとしても10年以上活動し、演出も担当している。
さらに近年はドラマ・映画出演も多い。特に注目を集めたのは、49歳で演じた「エルピスー」の『フライデーボンボン』チーフ・プロデューサー村井喬一役。とにかく口が悪いが実は誠実なキャラクターが視聴者に愛され、“ハラスメントP”から最終回では“理想の上司”に大躍進。「ハヤブサ消防団」(2023年、テレビ朝日系)では、ここぞというときに失敗する気弱な班長・徳田省吾役でこちらも注目を集めた。“朝ドラ”ファンには「ブギウギ」(2023-2024年)の“アホのおっちゃん”役もなじみ深いだろう。
49歳で“ブレイク俳優”となった。4月28日に放送された密着ドキュメンタリー「情熱大陸」(TBS系)では「オーディション1000回くらい受けて995回くらい落ちたんじゃないですか」と語り、「最後はお寿司の宅配とか。42~43までやってたんじゃないかな」と、数年前までアルバイトしていたことも打ち明けた。
「父さんは悪者顔」に納得の声
その名が注目を集めるようになったのはここ数年だが、長いキャリアで培った演技力は確かなもの。「虎に翼」で直言が本当のことを打ち明けるシーンが放送されると、視聴者からも「岡部たかし、さすがの演技」「今週は岡部たかしさんの演技を堪能する週だな」「『エルピス』しかり、岡部たかしさんは冤罪とか疑われる役がハマる」の声が続々。直道(上川周作)の「俺にはわかる。父さんは悪者顔なだけで悪いことができるたちじゃないだろ」のセリフにも「“悪者顔”たしかに(笑)。岡部たかしさん、絶妙なキャスティング」の声が上がった。
直言の告白を受けて、弁護する穂高(小林薫)は無実を主張することを決意。5月1日(水)放送の第23回では、寅子が事件について、新聞記者の竹中(高橋努)に接触する展開が描かれる。