通算99部門のアワードを受賞、スティーブン・スピルバーグ共同製作の医療ドラマ「ER緊急救命室」の見どころと内容に迫る
さまざまな問題を抱えたメンバーたちの悩みや葛藤が赤裸々に描かれる
研修でERにやってきたものの、初日に患者の血を見て倒れるなど散々なスタートを切ったカーター。外科医ベントンがその指導をすることとなる。そんな中、レジデントのスーザンは奔放な姉に悩まされ、内科医グリーンは離婚問題に直面、看護婦長キャロルは自殺未遂を起こすなど、ERのメンバーもそれぞれに問題を抱えていた――。
シーズン2でカーターは、外科のサブインターンとして勝負の年を迎えるが、休暇明けの飛行機が台風で遅れて初日から遅刻しベントンに怒られてしまう。そんなベントンも人妻との危険な関係に揺れ、小児科のロスは部長と揉めていた。スタッフ・ドクターに昇進したグリーンの後任のチーフレジデントとしてケリー・ウィーバーがやってくるが、彼女の独善的な態度にERメンバーは悩まされるのだった――。
シーズン3では、ドクターとして迎えた勤務初日からベントンにこき使われ、息も絶え絶えのカーターが描かれる。そんな中、ベントンは不倫相手がエイズに感染していたことを知り愕然とする。またグリーンは同僚や上司の合理主義に悩まされ、キャロルは看護師たちの不満を抑えようと奮闘していた――。
シーズン4で、グリーンは暴漢に襲われ負傷したショックを引きずる。小児科医のロスはキャロルと復縁するも、父親にある事件が振りかかる…。一方、ERレジデントに転向したカーターが同じくレジデントのアンナ・デル・アミコといい雰囲気になる中、ベントンは英国からやってきた外科レジデントのエリザベス・コーデイの有能ぶりに焦りを感じていた――。
シーズン5では、規則を無視して独断で乳児に超急速解毒治療を行ったロスが、上層部の怒りを買ってしまう。一方ベントンは、未熟児で生まれた息子が難聴の可能性があると告げられ衝撃を受ける。カーターの下で研修することとなった医学生ルーシー・ナイト(ケリー・マーティン)は学生気分が抜けずカーターと喧嘩ばかり。そしてロスは、ある少年への処置が原因で病院を去ることになる――。
シーズン6で、ロスの子を身ごもりながら勤務を続けるキャロル。ベントンは息子・リースの親権をめぐって元恋人と争い、カーターには新たな恋の予感が…。さらにERにはクレオ・フィンチとデイブ・マルッチという2人のレジデントと、クロアチア出身の非常勤ドクターであるルカ・コバッチュという新たなメンバーが加わる――。
シーズン7では、グリーンがコーデイにプロポーズをすることに。ベントンは、スタッフ・ドクターになるが、反りの合わなかった医療部長・ロマノと衝突し、クビになってしまう。そしてレジデントのジン・メイ・チェンは妊娠してお腹も目立ってくるが、父親が誰なのか明かそうとしないのだった――。
シーズン8では、ERの忙しさと育児、グリーンの長女・レイチェルとの問題で、グリーンとコーデイ夫婦の仲に危機が訪れる…。一方、ケリーは消防士サンディと恋愛関係になり、自分が同性愛者であることをカミングアウト。ベントンは息子の親権問題に揺れ、トラブル続きのアビー・ロックハートをカーターが支える。そんな中、グリーンの脳腫瘍が再発する――。
アフリカでの医療支援を通して「人を救う使命」を確信するカーター
シーズン9では、ERで古株となったカーターが、医学生マイケル・ガラントを支えながらアビーにプロポーズすることを決心する。一方、自信過剰なレジデントのグレッグ・プラットは、先輩であるチェンと交際をはじめる。また診療部長にまで登りつめたケリーは、女性のパートナーとの間に子供をつくるが流産。コバッチュは医学への情熱が薄れ始めたことに気づき、医療支援活動に参加するためアフリカへ旅立つことに――。
シーズン10では、カーターが同僚コバッチュの誘いでボランティア活動のためアフリカへ向かい、「人を救う使命」を確信する。コバッチュも、戦場で自らの命をかけて活動を続ける決心をする。一方、ERには医学生のニーラ・ラスゴートラ、看護師のサム・タガート、2年目レジデントのアーチー・モリスが加わり、レジデントのガラントも成長を見せる――。
シーズン11では、アフリカの医療活動に参加していたカーターが、そこで出会った女性ケムと恋に落ちる。アビーはカーターとの別れを機に、医学部に復学して医師免許の再試験を受け、インターンとしてカウンティで研修することに。スーザンは勢いで結婚した男性と婚姻無効の手続きをするが、彼の子供を妊娠して再度結婚を考える――。
シーズン12では、カーターがケムの元へと旅立ち、プライベートのバンド活動と医者を掛け持ちしているレイ・バーネットは、カウンティでの経験を経て医師の道を歩もうと決意。一時は医師の道を断念しようと思っていたニーラもカウンティに戻り、男の子を出産したスーザンは子育てを夫に任せ、苦労を覚悟でER部長の座に就く。人望のないモリスは周囲を見返すためにチーフレジデントに立候補し、その管理能力をケリーに買われ見事昇進する――。
シーズン13では、アビーが同僚のコバッチュとヨリを戻し、彼の子供を妊娠。プラットは自分の父に関する衝撃の事実を知り、レイはずっと熱中してきたバンドからクビを言い渡されてしまう。そしてモリスの厳格なやり方がチーム内に齟齬を生む中、受刑中であるサムの元夫・スティーブが、服役者と共にカウンティに搬送されてくる。しかし、これが脱走するための演技だとバレて警官や警備員たちと銃撃戦になり、多数の負傷者が出る事態に――。
シーズン14では、アビーがコバッチュの子供ジョーを出産。コバッチュはカウンティを辞め、病気の父のいる母国クロアチアへ一時帰国する。一方、夫をイラクで失ったニーラは、治療したイラクからの帰還兵の勧めで反戦集会に出るが、警官隊の突撃に逃げまどう群衆の下敷きになってしまう――。
ファイナル・シーズンとなるシーズン15では、ニーラが交通事故で両足切断の重傷を負い、ERを去ったレイと再開する。アビーは息子とともに夫・コバッチュが働くボストンで一緒に暮らしたいと考え始める。そんな中、プラットが同乗していた救急車が爆発する事態が発生してしまうのだった――。
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