「このメンバーで最後を迎えたいという気持ちが強かった」SKE48大矢真那が“らしさ”全開の卒業コンサート!
大矢真那 囲み全文【前編】
――卒業コンサートを終えた今の気持ちを教えてください。
卒業を実感したのは「永遠のレガシー」を歌っているときで、その後みんなで踊り出したら「まだSKE48にこのままいるのかな」と自分で思ってしまうくらい、逆に卒業の実感がなくなった気がしました(笑)。「永遠のレガシー」で泣いたぶん、気持ちは晴れやかで、こう思うってことはやっぱり自分の中のSKE48に対する思いは強いし、SKE48は自分にとって「まだまだいたいなって思えるグループ」という存在なんだと再確認しました。
――1曲目からファンがペンライトの色を(SKE48カラーの)オレンジに揃えていましたが、見てどう思いましたか?
ファンの方ってどうやって(情報を)拡散するんだろうって思いました(笑)。感動したし、1人1人がペンライトの色をカチカチと変えているのかと思うと、なんだかいとおしいというか、曲に合わせて色を変えてくださって、SKE48のファンの方は温かくて、メンバー思いで、優しい方が本当に多いなと思いました。
――自分が参加したアンダーガールズの曲を全部やったりというのは、ご自分で考えたんですか?
アンダーガールズに入れていただいたお礼は絶対にしたかったし、なかなか披露する機会もないので絶対にSKE48のコンサートで入れたいと思って。AKB48さんの曲だけど、私にとっては本当に大きな存在で、流れで見てほしかったのでメドレーにしました。
――「狼とプライド」の演出などは大矢さんらしいものでしたが。
私は小さい子が好きなので、小さいメンバーと、11歳からかわいがっている江籠裕奈ちゃんと何かやりたいって思ったときに、「私いつも追いかける側だ」って思ったんですよ。それで追いかけることを想像したら、「SKE48にはピッタリな曲がある」と思って、それが「狼とプライド」だったので、曲の意味とかではなくて、振り付けで選びました。
――やってみてどうでしたか?
江籠ちゃんとは10歳くらい離れているんですよ。年の差を感じました(笑)。
――バックダンサーでも小さいメンバーが出ていましたが、「1人だけ連れて帰っていい」って言われたらどうします?(笑)。
上村亜柚香です。上村はどうやったら自分がかわいがってもらえるかを分かっているあざとい13歳なんですけど、13歳でそんなことを身に付けて、これから先どうなるのかと楽しみで、どんどん小悪魔に成長していくのを見たいなと思って選びました(笑)。
――松井さんと絡む場面が最初はあまりなかったように思えるんですけど、それは意図的だったんですか?
珠理奈とは9年間一緒にいたけど、私は“じゅりれな”(松井珠理奈&松井玲奈)みたいな2人でグループを引っ張っていくというようなメンバーではなくて、珠理奈の横に立ってSKE48全体をこういう思いで引っ張っていきたかったなとか、そういう思いをこのコンサートで出したかったので、珠理奈と一緒に全員で踊るという曲を多くしました。
――「神々の領域」は、大矢さんが去ってから珠理奈さんは泣きながら歌っていましたが、あの曲に対する思いは?
「神々の領域」は元々1期生の曲として作っていただいて、(松井が)最後の1人になって。珠理奈もMCで言っていたように、周りに支えてくれるメンバーがたくさんいるから、メンバーみんなで珠理奈を支えてほしいし、珠理奈ももっとみんなに甘えてもいいなって思うから、「神々の領域」は1期生の曲で1期生は珠理奈1人になるけど、きょうみたいにみんなで歌うのもいいかなって思います。
――きょうは足をつってしまうハプニングもありました。
実はユニット曲が終わったくらいには前兆があって、「つるかもしれない」って思いながらやっていたら、最後に緊張が解けたのか…つりました(笑)。
――「強がり時計」は小畑優奈さん、「Escape」は後藤楽々さんがセンターでしたが、大矢さんから2人に託すものがあって選んだというような意味合いはあったのでしょうか?
(2人は)“SKE48の未来”で、センターに珠理奈の次に立てる子ってたくさん候補がいると思うんですけど、その中でも、ゆなな(小畑)は最新のシングルでもセンターをやっているし、楽々も「前のめり」のときにフロントメンバーに抜擢されたということもあって、2人とも前の方に立つ意識が普段から見ていてもすごく強くて、「(SKE48を)引っ張らなきゃ」「引っ張りたい」という気持ちが日頃から強いので、センターをやって引っ張ってほしいなと思いました。
――「アンダーガールズメドレー」では、時間の都合上「ハッピーランキング」を泣く泣くカットしたということでしたが、その曲を披露したいと思った理由を教えてください。
「ハッピーランキング」はSKE48のカップリング曲で秋元(康)先生が書いてくださった曲で、その年の選抜総選挙でランクインしたメンバーにあてた曲だったんですけど、ちょうどその年の総選挙を私は辞退していて、歌うことができなかったんです。ずっと「(ファンに)感謝の気持ちを伝えたい」と思っていて、その曲に参加できなかったことが悔しくて、選抜総選挙に出なかったことには一度も後悔しなかったんですけど、その曲ができてから、それだけは後悔して、だから最後に感謝の思いを伝えるために、「ハッピーランキング」を「ありがとうございました」の気持ちを込めて歌いたかったんですけど、時間の都合上、カットしなくてはいけなくて、MCのBGMとして使うことになりました。
――卒業生を呼ばずに今のメンバーだけでの卒業コンサートとなりましたが、どういう思いで決めたのでしょうか。
今のメンバーと過ごしている時間もすごく長くて、後輩との距離は昔の同期たちより縮まっているのかと言われたら同期の方が距離は近いんですけど、SKE48として今までやってきた中で、このメンバーで最後を迎えたいという気持ちが強かったんです。未来のSKE48を引っ張っていくこの子たちと一緒に舞台に立ちたいと思ったので、卒業生は呼ばなかったです。