金子大地 芝居の難しさを感じつつも『「おっさんずラブ」では(田中)圭さんの愛を感じました』
――「おっさんずラブ」の現場には田中圭さん、吉田鋼太郎さんを始め、先輩がたくさんいましたが、それは金子さんにとってとてもプラスになったのでは?
はい。しかもここまで盛り上がると思っていなかったので、この現場を経験できて、本当に良かったと思っています。僕は、最年少で一番頑張らないといけない立場だったので、どんどん攻めていきました。マロの基本的なキャラクター性は第1話のときに作って、それが展開によって、変わっていったという感じがしました。マロはいろんなことに対してフラットに考えている人なので、どんな生意気な言い方をしてもイヤミに取られないキャラクターだったように思います。例えば、春田と牧が互いに好き合っていても「アリじゃないですか?」という感じで、そこにうそがない。だから、セリフを素で言うことを意識しました。そして、皆さんにいじっていただくことで、違った面がどんどん出ていったのかな?と思います。
――撮影現場での思い出は?
(吉田)鋼太郎さんは貫禄がすごいので圧倒されるのですが、黒澤部長(吉田)だけでなく、皆さんがマロに甘かったので、本当に優しくしていただけて。加えて、マロは(田中)圭さん演じる春田さんに一番生意気を言っていましたが、毎回セリフにアドリブを入れてアレンジしても全部拾ってくださるので、そこに圭さんの愛を感じました。それから、実はオンエアもみんなで集まって見ていたんです。鋼太郎さんはちょうど舞台があったので、あまりいらっしゃれなかったのですが、圭さんや(林)遣都君、眞島(秀和)さん、内田(理央)さん、スタッフさん、プロデューサーさんたちと毎回集まって、ゲラゲラ笑いながら見ていました。圭さんが「何でこんなことするんだよ、こいつは」とシーンごとに突っ込んだり、僕のシーンを見て、「面白い!」と言ってくださったこともありました。
――もし、続編があるとしたらいかがですか?
ぜひ演じたいです! この作品は先が全く読めないので、もしあったとしてもマロと蝶子(大塚寧々)さんがどうなるのか、本当に分かりません。だって、蝶子さんとマロがあんな関係になるなんて、予想もしていませんでした(笑)。なので、続編をやるとなっても本当に分からないですね。