「トップナイフー」脚本家・林宏司インタビュー「大人の医師たちが悩み葛藤する人間ドラマを見せたい」
2月22日(土)に、天海祐希が主演を務める医療ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第7話が放送となる。
本作は、外科医の中でも一握りの「手術の天才」が集う脳外科を舞台に、“手術はすべて成功して当たり前”という常識の世界で葛藤する医師たちの苦悩や秘密を映し出すリアル・ドクターストーリー。
“脳”という神の領域に踏み込むために、何を手放しメスを握るのかが描かれる。
本作の脚本および、原作小説「トップナイフ」(河出書房新社)を手掛けたのは、これまで「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」(フジテレビ系)や「医龍 Team Medical Dragon」(フジテレビ系)、「離婚弁護士」(フジテレビ系)などの人気ドラマを世に送り出してきた脚本家・林宏司。
今回、林にインタビューを行い、脳という世界に向き合う医師たちについてや、ドラマへの思いを聞いた。
脳は、知れば知るほど面白い!
――「トップナイフ」は、10年ほど前から構想を練っていたと聞きましたが、脳外科を舞台に物語を作ろうと思ったきっかけはなんですか?
以前、ドラマの取材で脳外科の先生と知り合う機会があったのですが、脳外科のお話を聞いて、他の科に比べて相当大変なところだと知ったんです。
それから脳についての本を読むようになり、“脳の不思議さ”を知り興味を持ったことがきっかけです。
――作中では、信じられないような特殊な症例が描かれています
自分の母親を宇宙人と錯覚してしまう症状など、こういったことが本当に起こりうるから脳って不思議だなと思いますね。
脳は未開の地で、まだまだ分からないことがたくさんあります。脳って知れば知るほど面白いんです。脳の面白さを表現したいと思った時に、テレビドラマが一番良いと思いました。
――実際に脳外科の医師とお話をした際、脳外科という場所や、そこで働く医師たちにどのような印象を持ちましたか?
素直な感想を言うと、「皆さん普通の方なんだな…」という意外性がありました。
脳の手術は0.1ミリずれただけでも再生不能になってしまうこともあるほど難しいもので、簡単な手術ってないんです。
日々そのような危機感や緊張感と接していらっしゃるのに、お食事に誘えば普通に来てくださるし楽しく会話をしてくださるので、感銘を受けました。