毎週金曜に放送中の生田斗真主演ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS系)に、生田演じる龍崎イクオの“先輩”にあたる警視庁警務部の警部補・田村小夏役で出演する清野菜名にインタビューを敢行。天真らんまんな“小夏先輩”を演じる上で注意しているところ、共演者たちとのエピソード、終盤の見どころ、衝撃的な展開に発展していく第9話の注目ポイントなどをたっぷりと語ってくれた。
――これから初めて「ウロボロス~この愛こそ、正義。」を見るという人のために、演じられる田村小夏の役どころを教えてください。
小夏先輩はとにかくテンションが高くて、すごく明るい人。コミカルな動きをして、イクオたちの良き先輩である、というのがこれまでの流れでした。まだドラマでは描かれていないんですけど、小夏の父親はいろんな意味で終盤の鍵を握る人物。
そのお父さんの“過去の栄光”を守るために小夏はひそかに奔走しているんです。でも、実際にこれまで見てくださっていた人たちは、“ちょうど良いタイミングで現れるちょっとテンションの高い子”って印象だったと思います。
演技の幅を出したくて、原作も読みこんで、小夏のコミカルな部分を大きくやったり、声もちょっと高めに設定したりと、自分なりに作り込んでやってきました。
――最初から小夏のもう一つの顔を見据えて演じられていたんですね。プロデューサーさんからは何か明確な指示はあったんですか?
最初の撮影に入る前「最後はこういう風にガラッと変わるから、やっぱり差が欲しい。期待しています!」って言われてしまって、すごく緊張しちゃって(笑)。自分が演じるから、というのは置いておいて、漫画を見た時に小夏の役が大好きになったんですよ。これはぜひ「私がやりたい!」って思って漫画もたくさん読みました。そしてあまり人がやらない動きをやってみようと。
実際はできないんですけど、漫画だと目がハートになったり、輝いたり、ポーズなどでも「サラバ!」っていうのを「サバラ!」って言ってみたりとか(笑)。そういうのもどんどん自分のアイデアで出していきたくて、今回はちょっと大きめにいろいろやってみました。
――では、初回から3月6日の第7話までの間で「これは決まったな~!」っていう動きとかしぐさはありますか?
第2話で「携帯こっつんこーしよう!」ってせりふを言った時、実はウインクをしていたんです。でも、オンエアではカットされていました(笑)。あと、イクオッチと初めて会うシーンの時、自己紹介をするシーン。テンション高めに勝手に自己紹介して去っていく、というシーンなんですけど、その後イクオが「変な人だな~」みたいなことを言うせりふがあったので、これは使える! と思って最後に「サバラ!」っていうのを入れたかったんですけど、だめでした(笑)。1番それをやりたかったんですけどねえ。ここまで来たらもう使うところがないでしょうし、残念ですね(笑)。
――そんな中、“小夏先輩流の壁ドン”がTwitterなどで話題になっていましたね(笑)。
ああ! 鏡の前でポーズを決めているやつですよね。なぜか壁ドンになってしまっていましたね。「小夏先輩流壁ドンですか?」って命名されて、反響がすごかったです。あれは監督さんと「小夏の登場シーンはバッチリ決めたいよね~」って話し合って一緒に考えました。
――小夏の役に関して周りの方からの反響って結構ありますか?
「かわいい!」というのが1番多いですね。うれしいんですけど、なんかちょっと欲しい言葉と違うんですよね(笑)。私が求めていたリアクションとは。もちろんうれしいんですけど、シンプルに「小夏っぽい!」とか、原作にちなんだコメントが欲しかったんですけど、力不足でしたね。
――そんな中、小夏を演じる上で1番苦労されたところはどこですか?
顔の表情というか、動きですね。目を大きくしたり、細めたり、怪しんだ顔をしたりするのに、本当に怪しんでいる風ではなく、ちょっとコメディーチックにわざとらしい感じでやるとか。そういう不自然な表情を作ることを家で練習していました。
あと、去っていく時とか、イクオッチに対して怪しんで詰め寄っていった時にどういう風に動こうかなと、いろいろと考えていました。いつもなら自然に近づくところを、一歩前に出てイクオッチにわざとぶつかるとか。そういう動きとかを、家でひたすら練習していました。初めて役作りをするためにこんなに練習したな、って言っても過言ではないですね。自分の中にあまりないものを出す、という作業だったので今回の現場はすごく勉強になっています。
――普段はそれほど役作りをしないんですか?
これまではアクションがメーンというか、アクション映画が多かったんですよ。今までやってきた自分のキャラクターと似ているところをつなげてやっていける部分もあったのですが、今回はガラッと違う役だったのでたくさん勉強しました。
――「ウロボロス」の場合は異色かもしれませんが、刑事モノのイメージってどうでした?
もっと、キビキビしているというか、シャキシャキしているイメージだったんですけど。今回は原作もあって、私の出演シーンは割とコミカルだったので、イメージとはかけ離れています。特に自分の役は警視庁にいますが、刑事モノっていうイメージではありませんでしたね。
――なるほど。そして、話題の副音声放送。清野さんが登場するシーンでは共演シーンがほぼない小栗旬さんやムロツヨシさんが大盛り上がりでした(笑)
あ、そうなんですか! 私、副音声のやり方が分からなくて、聞けていないんですよ(笑)。だから、リアルタイムで皆さんが書くTwitterのコメントで読んでいました。小栗(旬)さんたちが「肌ツルツル!」っておっしゃっていたらしいですね(笑)。
【「ウロボロス」“小夏先輩”役・清野菜名に聞く!(2)へ続く。同記事は3月13日(金)正午に掲載予定】
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