BoseがNBAを語る!【後編】ニックスファンの涙と野望
(BoseがNBAを語る!【前編】より続く)
――それではここからは、BoseさんのNBA観戦ヒストリーをお聞かせください
「やっぱりマイケル・ジョーダンが人気あったころ、NBAが日本でも凄い流行ったときに、ナイキのCMとかを見て。ラップも同じように好きだったんで、ラップ聴いていると、やっぱりニューヨークのラップが好きだったから、ニューヨーク・ニックスのことを歌っているとか、ビースティ・ボーイズがニックスのキャップを被ってるとか、Tシャツ着てるとか、やっぱり格好いいなぁって感じで好きになって。
ちょうどその時、パトリック・ユーイングが中心のチームで、ジョーダンと毎回当たってね、シカゴ・ブルズをすげぇ痛めつけて、でも負けるっていう(笑)。'90年代初頭ですね、ブルズの凄い人気に乗せられて見だしたんですけど、ニックスが好きになって応援してました。いつも負けて凄い悔しいんですけど(笑)」
――最初からニックスのファンだったんですね。印象的だったシーズンはありますか?
「'93年のカンファレンス・ファイナルでブルズに負けたときと'94年のファイナルでヒューストン・ロケッツに負けたとき、ジョーダンがいないときに頑張ったけどファイナルでサンアントニオ・スパーズに負けた'99年とか(笑)。その二山くらいが一番ニックスにとっては凄くて、ユーイングやめた後はゼロ。もう青とオレンジのユニフォームやTシャツを着るのは恥ずかしい!みたいな気持ちにもなって、一回仕舞ったり(笑)。
'00年代とかはもうね、またダメなんだろ、どうせ…みたいな感じで。でも'10年にWOWOWでNBA中継が始まって、解説とかに呼んでいただけるようになって、そしたらそれと同時にニックスもちょっと強くて(笑)。いろいろ言ってたらニックスの試合を多く放送してもらえるようになったりして、そしたら勝ちだして、すげぇいい時代になったなって(笑)。十数年越しに幸せな感じで楽しんでたんですけど、ここ2年くらいで一気にまたチームが解体してしまって…」
――ニックスから出て活躍しているプレーヤーは多いですよね…
「デイビッド・リーはゴールデンステイト・ウォリアーズで活躍しているし、イマン・シャンパート、JR・スミスはクリーブランド・キャバリアーズで活躍している(笑)。結構いろいろ前にいた人がみんな活躍していて、本当にニックスにはね、良い選手はいたんですよ(笑)。本当それこそボタンの掛け違いみたいな、カーメロ・アンソニーを中心にするのは凄い良かったのに、カーメロを取る前にアマレ・スタウダマイヤーを取ってしまっているっていうね。この掛け違いがもう、無駄使い…。ここでこの人を辞めさせないで、ここでこの人を取らないで、とかやってたら、すげぇ良い感じのチームだったよ(笑)」
――ファンとしてはどんなニックスが見てみたいですか?
「僕が好きだった、いわゆるニックスっぽいニックスっていうのは、本当にディフェンスがタフで、パトリック・ユーイングを中心に、アンソニー・メイソンがいたりして。スターがいるっていう感じよりは、みんなで頑張る、いわゆるブルーカラーな感じで。でも'99年のファイナルに進んだときは、アラン・ヒューストンっていう、割とスマートでかっこいい選手が1人いて、それをみんなで守るみたいな。だからカーメロを中心にして、っていうイメージもあるんですよね」
――ニックスにはどんな選手が来ると面白くなるでしょうか
「トニー・アレンみたいな、ああいう、ディフェンスだぜ!みたいな選手とかね。だから、タイソン・チャンドラーは残してくれれば良かったんですよ(笑)。カーメロはね、あと数年間は契約したからいるんですから、それを中心に考えたい。しかも、お金は結構ある。…ここでニックスがよく陥りがちな、スター選手のガードとかを取りにいって、でも取れなくて、みたいのが一番良くないから(笑)。だからこれでね、ケビン・デュラントを取るみたいなことを言いだして、おかしな事になるのを避けたいんですよ!(笑)」
――Boseさんは個人的に好きな選手はいますか?
「誰が好きかってなると、僕やっぱりでっかいセンターがいる方が好きなんでね、そういう意味だとマルク・ガソルとか。あとはケガが多いですけど、ブルック・ロペスも好きですね。ロイ・ヒバートなんて、ジョージタウン大学出身だから、ユーイングと同じ大学でセンターだし。ちょっとまだソフトな感じするから、タフさが欲しいですけど。センターと、安定感のあるターンオーバーの少ないガード、リバウンドを取りにいける頑丈なフォワード、あとはカーメロとツーメンゲームで強い選手とかいたら、ニックス強くなると思うんだけどなぁ」
――ここで、同じく“WOWOW NBAファミリー”の解説者・中原雄さんが参加です。お2人で今季後のニックスの補強について語ってください!
中原「今年のニックスは、ドラフトの上位指名権がありますよ」
Bose「そっか、ドラフト期待ですね。流れが変わるかもしれない」
中原「あとは、サラリーキャップが空いて誰でも獲りにいけるっていうのが例年と違うところですよ。フィル・ジャクソンが6月中旬くらいから動くそうなので、どう動くかですね」
Bose「この夏にFAになる、良いフォワードって誰がいますか?」
中原「フィル・ジャクソンは今、ラマーカス・オルドリッジを狙ってるみたいです」
Bose「でもオルドリッジがいるような感じじゃないと思うなぁ」
中原「トライアングルオフェンスには意外と合いますよ。オルドリッジはサイズもあるし、シュートの範囲も広いし」
Bose「それよりも、何かもうただバチバチぶつかるフォワードが良いんじゃないのって思うんですよ」
中原「それ欲しいですね、1人欲しい(笑)」
Bose「マルク・ガソル良いですよね」
中原「でもメンフィスを出たくないって言ってるんですよね。兄のパウ・ガソルがメンフィス・グリズリーズに入って、高校生のときに一緒にスペインからアメリカに来てるんですよ。その時からメンフィスなんで、コミュニティが大好きらしくて。なかなか動くことはないんじゃないかなって言われてます」
Bose「今年のニックスを見て移籍してくるってリスキーですからね」
中原「今後伸びるんじゃないかっていう選手をどれだけ取れるかですよ。あとは、契約するよって言ったら、よっしゃ!って頑張るような、ハッスルするようなやつじゃないと」
Bose「そうですね…毎年言ってるんですけどね(笑)」
スチャダラパーのMC担当。
1990年にアルバム「スチャダラ大作戦」でデビュー
以来ヒップホップ最前線でフレッシュな名曲を日夜作り続けている。
個人活動としては、テレビ・ラジオ・CM出演、ナレーション、
執筆、ゲーマーなど、幅広いジャンルで活動中。
出身である岡山県の「おかやま晴れの国大使」に就任。
現在、京都精華大学で准教授を努めている。
グループとしては2010年にデビュー20周年を迎え、
『THE BEST OF スチャダラパー 1990~2010』をリリースした。
2015年1月には12枚目となるアルバム『1212』をリリース。
4月には25周年公演『華麗なるワンツー』を東京、大阪で開催。
【HP】http://www.schadaraparr.net/
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