ナオト初ミュージカルに「武者震いが止まらない」
1月10日(日)から24日(日)まで東京・渋谷区の新国立劇場で上演されるミュージカル「DNA-SHARAKU」の公開ゲネプロが行われ、ダブル主演のナオト・インティライミ、小関裕太ら出演者が囲み取材に応じた。
同作品は2016年の現在、人工知能が人間の知能を超えるといわれている2045年、人工知能が完全に人間を支配し「創造する心」「芸術」を根絶しようとしている2116年の未来、さらに謎の絵師・東州斎写楽が登場する前年の1793年と、4つの時代が舞台となるSF歴史スペクタクルミュージカル。
それぞれの時代に生きる魅力あふれる登場人物たちが、葛藤しながらも次第に心を通わせ、ついには未来世界に「創造する心」を取り戻す戦いに挑む姿が描かれた衝撃的なストーリーとなっている。
初のミュージカルに挑むナオトは「武者震いが止まらないですね。みんなで稽古を重ねてきた成果を出せる時が、試合前日のような気持ちですね。頼もしいキャストの皆さんと一緒にできるというのは、いろいろアドバイスもいただいて、すごく心強いです」と本番が待ちきれない様子。
「ミュージカルはすごいエンターテインメントなんだってことをあらためて感じてます。お芝居があって、踊りがあって、歌がある。さらに今回は映像という演出もあって、これはミュージカル以外では出せない魅力」と、ミュージカルとの出合いに目を輝かせた。
ナオトと共に主演を務める小関は、20歳だが1月11日(月)も公演があるため成人式には出られない。しかし、衣装を広げながら「これが僕の成人式の格好になると思います。11日は成人式として舞台に立って、その後は友達と打ち上げに行きたいと思います」と、舞台への思いをアピール。
「稽古期間中には見られなかった映像とか、照明とか、そういう周りからの力がものすごく強いので、稽古場よりも膨大してものすごい物になってます」と、本番への期待をのぞかせた。
また、ミュージカル初出演となるイッセー尾形は「音楽の人たちは本当に純粋でパワーがあって、毎日稽古に行くのが楽しくて、ようやく明日、お客さんと一緒に楽しめるって待ち望んでおります。(一人舞台が多いため)ついつい舞台の中央に立っちゃうんですよ(笑)。そういう一人癖も意識しながらね」とニヤリ。
ミッツ・マングローブもミュージカルに初挑戦となる。「導線とか決まり事とか制約があるじゃないですか。私は導線のない人生だったのでね(笑)。(舞台)裏とか暗いから(決められたところを移動しないと)ぶつかっちゃうんですよ。私にぶつかって、けがをさせても困っちゃうから。そういうところも一つ一つが新鮮」とコメント。
ハル(新妻聖子)の母・小鳥役については「去年の初詣で間違えて安産の神様にお参りしちゃったの。だから(母親役を)できた。意外と神様をばかにしちゃ駄目ですよ」と驚きのエピソードを披露した。
元宝塚歌劇団トップスターの朝海ひかるは花魁・小紫を演じる。「江戸の小粋さ、おしゃれさ、格好よさ、そういう物を皆さまにお伝えできれば」と意気込みを語り、衣装については「花魁道中で使用するかつらと着物が相当重いので、宝塚で羽根を背負って鍛えておいてよかったです」と笑いを誘った。
最後にナオトが「SF歴史ファンタジーですけど、SFって(時代を)行き来するというのもありますが、自分の中でシリアスフューチャーという意味もくんだSFなのかなって思っています。未来予測、ファンタジーだけじゃなく、人工知能が人間を超える時が近い未来にやってくる。そういうことも皆さんの心に残って、何か考えることになって、しかも感動を持って帰っていただける。そんな、すてきな作品になっております。ぜひ、劇場に遊びに来てください」とPRした。
1月10日(日)~24日(日)
会場=新国立劇場 中劇場
※1月28日(木)~31日(日)は大阪、2月6日(土)~7日(日)は福岡で上演
出演=ナオト・インティライミ、小関裕太、新妻聖子、坂元健児、田野優花(AKB48)、ミッツ・マングローブ、藤岡正明、Spi、大野幸人、Miz、朝海ひかる、中川晃教、イッセー尾形 ほか
原案=冲方丁
演出・脚本・作詞=小林香
音楽=井上ヨシマサ
映像演出=齋藤精一
【HP】dna-sharaku.com