三澤紗千香(黒雪姫役)「自分の未来が楽しみ!」
「アクセル・ワールド」の新作アニメ「アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-」が7月23日(土)、東京・新宿ピカデリーほか全国24館で劇場公開。それを前に、ヒロイン・黒雪姫を演じる三澤紗千香に話を聞いた。
【黒雪姫(CV:三澤紗千香)が語る新作の見どころ より続く】
――PVではウタイが出てましたが、ついにビジュアル化されましたね。
三澤:自分の頭の中で描いていたのですが、映像になった時に「こういう音が出るんだ!」ってうれしかったです。ゲームには出ていましたが、キャラクターとしてちゃんとアニメで喋ったのも、バトルをしたのも今回が初めてなので。
私が1番感動したのは、ウタイちゃんの必殺技「フレイム・トーレンツ」を撃った時に「これだったんだ!」ってしっくり来て、原作ファンとしてはすごくテンションが上がりました。新しくアニメ化されたキャラクターでグッと来たのがフレイム・トーレンツのところで、1番感動しました!
フーコさんとピッタリのコンビネーションで戦っている姿とかも、こんなにもかれんだったとは!?って。ウタイちゃんはチャットでしか喋れないんですが、そのチャット画面も読者の皆さんはいろいろ想像されてたと思うんです。今回、映像化されて「あのフォントで、こういう出方をするんだ! 音も出るんだ!!」って感動しました。袴っぽいアバターで「こうやってはためくのね!」とか、ウタイちゃんは今作で私の感動ポイントでした。
フーコさんも脚ありで戦っているのは初登場だったり、原作ファンの方には絶対感動してもらえると思います。実は王たちとも相まみえる時がありまして、「この王は喋るとこうなるのね!」っていうキャラクターもいたりします。
――テレビシリーズだと少ししか出なかった王たちですが、今回は活躍するということですか?
三澤:今回は加速世界の大きい危機ということで、みんな駆け付けてくれます。テレビシリーズでは、大集合する機会なんてなかったですからね。
――熱いポイントがたくさんありますね。
三澤:エネミーとの戦いは、沖縄に行った時にちょこっとあったんですけど、ほとんど今回が初めてになります。人と人、心と心の対話みたいなのがテレビシリーズでは多かったんですけど、今回はエネミーが何千と出てくるので、原作ファンの方には「あっ、エネミーってこういう感じだったんだ!」って思っていただけるはずです。あと、映像の迫力もすごいんですよ。
――原作よりだいぶ未来の話になるんですか?
中山信宏P:テレビシリーズ後、原作でその間いろいろあったのを経て、次に出る原作の新刊のちょうど1日後の話になりますね。原作を読んでから見ると、より楽しんでいただけると思います。でも、初めて見る方にも楽しんでいただける作りにはなっています。テレビシリーズの総集編も入っていて、「『アクセル・ワールド』のことを知りたいけど、今から入れる?」って思っている人にもぜひ入門編で見ていただいて、原作を読んで、また映画を見ていただけたら、たぶんすごく楽しんでいただけると思います。それが1番お得に楽しんでいただける方法かもしれないですね。
――映像を見ると、川原さんが原作ファンのツボを押さえて作られているというのが伝わってきます。
三澤:領土戦で対戦している間も、実はそれぞれ原作で出ていて、因縁のあるキャラクターだったりするので、すごく見応えはあると思いますね。また読み返したいって思いますもん。テレビシリーズから何があった?って、気になっちゃいます。
それも感じられるような演技にしたいなっていうことは、アフレコスタジオに入った時にみんなで話してたんですよ。「テレビシリーズから時間がたっているから、いっぱい事件が起きてるよね。何が起きてたの、三澤さん?」とか、「テレビシリーズの時にこういう技があったけど、どういう言い方してたっけ? 三澤さん、知ってるよね?」とか、めちゃくちゃ聞かれて…(笑)。結構みんなも覚えていたので、「こういう言い方だったと思う」「こういう設定だったはず」っていうのを集まりながら会話できました。
数年間みんなで演じる機会はなかったんですけど、みんながこの作品を大事に愛していて、覚えてくれていて、気にしてくれていたりしたのかなっていう感じがして…自分が初めてヒロインをやらせていただいた大切な作品を、他のキャストさんもずっと愛していてくださっているっていうのがすごくうれしくて。川原先生もスタジオにいらっしゃっていて、楽しくアフレコしていました。
――そして、三澤さんは今度CDをリリースされますよね。
三澤:そうなんです。9月28日(水)に三澤紗千香初のベスト盤を出させていただきます。『-INFINITE Selection-』ということで10曲入っていまして、TVアニメ「アクセル・ワールド」EDテーマの「ユナイト」も入っていますし、「アクセル・ワールド」をイメージした新曲も入ります。
あと、サウンドトラックに入っている「sympathia」も入りますので、アクセルファンの方にはぜひ聴いていただきたいですね。今までの三澤と、これからの三澤を感じていただける作品になっていると思います。
今回の新作アニメと似ている部分もあって、このアルバムは三澤入門編にもなるし、昔から知っていただいている方にはやっと1つの作品になって良かったねって思ってもらえるんじゃないかなって考えています。
――そしてこの春、大学を卒業されて本格的に社会人になられましたが、今後挑戦していきたい事はありますか?
三澤:大学を卒業してから、お仕事してない時間は勉強しなきゃっていうところからちょっと解放されて、自分の時間が持てるようになりました。ライフスタイルを見直した生活を、卒業後ここ数カ月は送っているんですよ!
料理をしたりとか、運動が大嫌いだった三澤がホットヨガに行ったりとか、ちょっと女子力が高まるような事をしています。私は女子だった!って思い出したので、そういう事を継続できたらいいですね。
お仕事の方も「アクセル・ワールド」を始めた時にいろいろな活動をさせていただきました。それがだんだん、この4年間で自分的にも成長したいなって思っていただけじゃなくて、自分でここは成長したなって感じられたり、ここはまだだなって客観的に見ることができるくらいになったので、もっともっと“声優としてプロ”になっていきたいっていうことはすごく思っています。
テレビシリーズの時に比べて、今作のアフレコでは周りを見られるようになって、すごく楽しく演技ができたんですね。周りの先輩方も素晴らしい方ばかりで、いつも「頼ってね」って言ってくださる方ばかりだったので。今回楽しみつつ演技ができたことで、これまでの声優人生の中ではなかったくらい多くのものを得ることができました。ここまで来られたぞ!っていう自信につながるくらい楽しかったし、今後演じることがもっと楽しくなると思うので、今から自分の未来が楽しみなんです!(笑)
――では、三澤さんの今後を楽しみにしつつ、最後にファンの方にメッセージをお願いします。
三澤:「アクセル・ワールド」をテレビシリーズから見ていただいていた方、そして原作から読んでいた方、ぜひ見ていただきたい作品となっております!
あのキャラクターたちが一堂に会するアクションシーンは本当に圧巻です。まだ「アクセル・ワールド」のことをあまり知らない方や、この記事を見て知ったという方もいらっしゃると思いますが、ぜひ劇場に行って、原作を読んで、また見ていただきたいです。
私はその楽しみ方をお薦めしているので(笑)。「アクセル・ワールド」の世界にどんどん入ってきてください! 一緒に加速しましょう!!
7月23日(土)東京・新宿ピカデリーほか、全国24館で公開
【スタッフ】
原作:川原礫(電撃文庫刊)/原作イラスト:HIMA/監督:小原正和/脚本:川原礫・吉野弘幸/キャラクターデザイン・アニメーションディレクター:愛敬由紀子/デュエルアバターデザイン・アクション監督:椛島洋介/テーマソング:KOTOKO × ALTIMA「PLASMIC FIRE」/アニメーション制作:サンライズ/配給:ワーナー・ブラザース映画
【キャスト】
黒雪姫:三澤紗千香、ハルユキ:梶裕貴、タクム:浅沼晋太郎、チユリ:豊崎愛生、フーコ:遠藤綾、アキラ:植田佳奈、ウタイ:原由実、ニコ:日高里菜、パド:川澄綾子、アッシュ・ローラー:鈴村健一、月折リサ:赤崎千夏
【HP】www.accel-world.net