高畑充希が映画「浜の朝日の嘘つきどもと」で主演、福島・南相馬の映画館存続に奮闘

2020/10/30 20:36 配信

映画

高畑充希が映画「浜の朝日の嘘つきどもと」で主演(C)2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会

高畑充希コメント

大好きなタナダさんの作品に参加できて、大変幸せな時間でした。明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった、絶妙なバランス感覚の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います。
これがコロナ自粛明け、私にとって一つ目のお仕事だったこともあり、撮影現場の福島では本当にいろいろなことに思いを巡らせていました。 今隣にいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、ということを脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。
舞台となった朝日座も、ノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少し俯瞰で見ているような、格好よさがありました。震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、見ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。

タナダユキ監督コメント

映画には、人の人生がさまざまに映し出されますが、客席からその映画を見る人たちにも当然それぞれに人生の模様があります。自分の力ではどうにもならないことが起こり、それに翻弄されても、私たちは生きなければならないのでしょう。
何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。
そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願ってやみません。

藤原努プロデューサーコメント

映画館に行って映画を見ようという意思のある人が、今国民の何%ぐらいいるのか分かりませんが、この映画はただただ映画が好きで、映画館で見る楽しみがなくては生きられない、そんな人たちの物語です。
タナダユキ監督、高畑充希、そして福島・南相馬で100年近い歴史を持つ朝日座という映画館を中心に、その世界でもがき苦しみながらも生きようとする、アホらしくも健気なお話が展開します。映画制作の当事者である自分も泣いてしまいました。ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。