――皆さんは、プリキュアの“ピンク”のキャラクターを演じているわけですが、“ピンク”を担当するにあたって何か意識していることはありますか?
成瀬瑛美:「スター☆トゥインクルプリキュア」のチームは、それぞれの輝きを大事にするチームだったので、「私が、私が」と前に出ようという意識は全くなかったんですけど、それでも、チームの士気が高まるように、現場の空気を明るく元気にしようと努めてきたところはありますね。私自身、アフレコに不慣れなところもあって、常に全力投球で走ってきたので、その熱意がチームのみんなにも伝わればいいなという思いもありました。
引坂理絵:「HUGっと!プリキュア」チームは、それぞれの“個”が強いチームだと私は思っていて。ただ、個々の強さはありながらも、最終的にはキュアエールの元にみんなが集まってきてくれる、そんなメンバーだったんです。だから、それぞれが自分のお芝居を突き詰めていく中で、私はみんなの支えも感じながら演じていました。「こういう風に演じよう」という自分自身の思いだけではなく、周りの方たちの支えがあって、初めて“エール”というキャラクターが出来上がっていった、という感覚が強いですね。
成瀬:“主人公だから”“ヒロインだから”ということは関係なく、「ひかるはひかるなんだ」という気持ちで演じていましたね。ストーリー上でも、自分を周りと比べて悩んでしまったひかるが、自分なりの輝きを見つけて、再び信じた道を進み始める…という大事な回があったんですが、私自身、まさにそんな感じでした。
――では最後に、「映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」を心待ちにしていたファンの方々へ、メッセージをお願いします。
悠木碧:今回の映画は、本当に素晴らしい作品に仕上がっています。見てくれる子どもたちはもちろん、一緒に見ていただく大人の方たちも楽しめる描写もたくさん詰まっています。「同じ“今日”を繰り返してしまう」というストーリー設定、たくさんのキャラクター、いろいろな見せ場が盛り込まれている上で、胸が熱くなる展開もあるという、すごい作品なんです。
引坂:そうですね。「同じ“今日”を繰り返してしまう」世界がどんな風に描かれていくのか、そこは絶対にいろんな世代の方に楽しんでいただけると思います。
成瀬:本当に、まさしく老若男女が楽しめる作品だと思うんです。子どもたちは、プリキュアの活躍を楽しんで見てくれると思いますし、大人の視点から見ても、ノスタルジックな気持ちになれたり、“時間の流れ”について考えさせられるような、深いストーリーになっていて。
引坂:その意味では、リフレインにも注目してほしいですね。プリキュアの敵として登場する怖いキャラクターではあるのですが、その怖さの裏に秘められた内面もしっかりと描かれているので。大人の方はもちろん、子どもたちにも伝わる部分がきっとあると思います。
成瀬:じんわりと心が温かくなるシーンもありますし、いろいろな角度から作品を楽しんでいただけたらうれしいですね。
引坂:そして何より、「ヒーリングっど・プリキュア」、「スター☆トゥインクルプリキュア」、「HUGっと!プリキュア」の3チームの競演を堪能していただきたいです。
悠木:そうですね。「ヒラヒラの服を着たかわいい女の子たちが出てくるだけだと思うなよ」と言いたくなるくらい(笑)、かっこいいバトルシーンもあるので、ぜひ“心のライト”を振って応援してくださるとうれしいです。
成瀬:そう、今回の映画を見たら、きっとミラクルンライトが愛おしく感じられると思うんです。その意味を知りたい人は、ぜひ映画館でご覧ください!
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