――今回声優の話が来た時にはどのように感じましたか?
すごくびっくりしました。よく映画などの“感想”を書かせていただくので、そういう仕事かなと思っていたら“中身”だったので。
もともとすごく人気で話題になっている作品だと聞いていたので、「え、あの羅小黒戦記?」と。すごく光栄だし、同時に怖くも思いました。
――「羅小黒戦記」について、どのような印象をお持ちだったんですか?
私は「アフター6ジャンクション」(毎週月~金曜、TBSラジオ※宇垣は火曜に出演)というラジオ番組に出演しているんですけど、番組内で“海外のアニメがすごい”という特集をしたことがあって。
「羅小黒戦記」はとにかくアニメーションがすごくってキャラクターもかわいいと聞いていたので、見たいと思っていました。
――宇垣さんにとって、声優とはどのような存在なのですか?
同じ声優さんでもキャラクターによって声が全然違って、キャラクターにピッタリだったりするわけじゃないですか。
そういう“職人”のようなお仕事だと思っているので、私が入ったことによって邪魔をしないだろうか、世界感を乱してしまわないだろうか、という不安はありました。どうしたって一番下手ですから。
声優という仕事をすごく尊敬しているからこそ、そしてその仕事がいかに大変かを分かっているからこそ、自分が声優をするのってなかなか大変だなと思いました。
――実際にやってみてどうでしたか?
まず初歩過ぎる問題なのですが、どこを見ていいか分からなかったんです。収録現場にはアニメ映像が流れているのですが、吹き替え版なのでその下に中国語版の字幕が出ていて、 (日本語の)セリフの台本もある。でもこれが字幕とはセリフが違うんです。で、その上、後ろに中国語がうっすら聞こえるという…。
情報過多で「どこに合わせればいいの~?」って、その時点でちょっと混乱しましたね。
――念願のアニメ声優への挑戦ということでしたが、どのような心境でしたか?
必死(笑)。楽しいという状況にまでいけませんでしたね。
監督から「大丈夫です」と言われても、「ほんとに?これで本当にいいの?」という思いがずっとありました。手探りでしたし、難しかったですね。
――収録現場では、他の声優の方と一緒に録ったのでしょうか?
一人で録っていました。(同じ場面に登場する)花澤さん、宮野さんには他の場所ではお会いしたことがあるんですけど、この作品ではお会いできなくて。
私の収録時にはすでにお2人の声は入っていたので、それにかぶせる形で録りました。
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