第33回東京国際映画祭参加作品「あのこは貴族」の舞台あいさつが11月5日に開催され、出演者の門脇麦、水原希子、高良健吾と岨手由貴子監督が登壇した。同作品は、「アズミ・ハルコは行方不明」(2016年公開)、「ここは退屈迎えに来て」(2018年公開)などが次々と映像化され、日本映画界が注目する作家・山内マリコの同名小説を映画化したもの。異なる境遇を生きる2人の女性が一瞬人生を交差させ、恋愛や結婚だけではないそれぞれの人生を切り開いていくストーリーだ。
東京の上流家庭に生まれ育った“箱入り娘”榛原華子を門脇が、猛勉強して入った名門大学を家庭の事情で中退した“上京組”の時岡美紀を水原が、2人をつなぐ役割を担う弁護士・青木幸一郎を高良が演じている。
門脇、水原が中心となる物語ながら、2人の共演シーンは少なかったという同作。
映画完成後、お互いの演技を見た印象を問われると、門脇は「希子ちゃんが軽やかな方なので、伸びのある軽やかなパートになっている」「美紀を演じる姿が最高にかっこよくてかわいくてすてきです」と絶賛。
また、水原は「タイトルが出る瞬間の華子の表情がなんとも言えなくて、それだけで引き込まれました。とても魅力的で、麦ちゃんかっこいいなと思いました」とにっこり。お互いの演技を褒め合う姿に会場は笑いに包まれた。
最後に門脇は「私はこの映画は個人的に“解放の物語”だと思っています。学生生活や社会人生活を送る中で、人はどうしても生きていく中で自分をカテゴライズしてしまう。でもちょっと角度を変えてみたり、新たな出会いがあったりすると、パッと視界が広がることもある。
映画を通じ、皆さんが少しでも“もっといい自分”が自分の中にいるかもな、と思っていただけたらうれしいです」と語り、舞台あいさつを締めくくった。
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