どきどきキャンプ・佐藤満春が語る、芸人としてのブレイクから放送作家への道「絶望を繰り返す人生だった」

2020/11/12 12:15 配信

芸能一般 インタビュー

佐藤満春(どきどきキャンプ)写真=池村隆司

「爆笑レッドカーペット」への出演をきっかけに、2008年にどきどきキャンプとしてブレイクした佐藤満春。あれから約10年、彼はお笑い芸人だけでなく、放送作家/構成作家/トイレ博士/掃除マニア/ラジオパーソナリティとして、多方面で活躍の場を広げている。中でも、放送作家/構成作家としては現在、「スッキリ」(日本テレビ系)や「ヒルナンデス」(日本テレビ系)をはじめ、「たりないふたり」(日本テレビ系)「ノギザカスキッツ」(日本テレビ系)「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」(NHK Eテレ)「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)など、様々な番組を担当。ラジオパーソナリティとしては「佐藤満春のジャマしないラジオ」(InterFM)「佐藤満春in休憩室」(ラジオ日本)「佐藤満春のあなたの話、聴かせてください」(ニッポン放送)を務め、着実にステップアップしていっている。

そんな佐藤に、ネタ番組で引っ張りだこだった2000年代のお笑いブーム後、お笑い芸人を続けながら、放送作家/構成作家としてのキャリアを築き上げていくまで、どのような道のりを歩んできたのかを聞いた。

「ラジオがあれば翌日も生きていけると思った」

佐藤満春(どきどきキャンプ)写真=池村隆司


――まずは、佐藤さんがお笑い芸人を志したきっかけを教えてください。

何か面白いことを作れる仕事に就きたいと考えるようになったのは、僕が中学1年生のときに、初めて「伊集院光のOh!デカナイト」(ニッポン放送)というラジオ番組に触れたのがきっかけでした。僕は日常に楽しいことが全く見出せないくらい、ものすごく暗い少年だったんですよ(笑)。そんな中でラジオという媒体に出会って、自分にとてもフィットしたんです。ラジオがあれば翌日も生きていけるなと思えるくらい、僕の糧になっていました。その出会いから、エンターテインメントというものに触れる仕事、ひいてはラジオに関わる仕事をしたいと漠然と思うようになりましたね。

――テレビや雑誌など他にもエンターテインメントを楽しむ媒体がたくさんある中、なぜそこまでラジオに強く心を惹かれたのでしょうか?

上手く言語化はできないのですが、ラジオはパーソナリティの方がリスナーである自分と一対一で向き合ってくれてるような気がしたんです。ひいては、伊集院さんが、ということだと思うんですけど。ラジオの前で、ずっと声を出して笑ってしまうくらい、とにかく面白かったんですよ。「Oh!デカナイト」から入って、各局のいろんな番組を聴くようになりました。多分、温かみみたいなものが、なんとなくあるように感じたんでしょうね。