映画「泣く子はいねぇが」主演・仲野太賀インタビュー「柳葉敏郎さんの圧倒的な説得力…やっぱりさすがです」

2020/11/11 13:30 配信

映画

「泣く子はいねぇが」場面写真(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会


秋田出身・佐藤快磨監督の劇場デビュー作にして第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した映画「泣く子はいねぇが」が11月20日(金)に公開される。

秋田県・男鹿半島の伝統文化“男鹿のナマハゲ”をモチーフに、“父としての責任”“人としての道徳”を描き出した本作。親になることからも、大人になることからも逃げ出した主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも成長する姿を描いたオリジナル作品だ。

本作の主演で、父親になりながらも大人になりきれなかったことですべてを失ってしまう“たすく”を演じるのが、放送中のドラマ「この恋あたためますか」(TBS系)や「あのコの夢を見たんです」(テレビ東京ほか)主演など映画・ドラマに引っ張りだこの仲野太賀。等身大でどこか憎めないたすくを好演した彼に、撮影時の心境や共演者の印象を聞いてみた。

「佐藤監督は本当に頼もしかったです」


――映画「泣く子はいねぇが」の撮影を終えて、今の率直な感想を教えてください。

太賀「初めて『泣く子はいねぇが』のお話を聞いたのは、佐藤監督とご一緒した映画『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』(2016)の撮影の途中でした。『次はどんな作品やるんですか?』と聞いたときに、『ナマハゲの話をやりたくて』とその頃から言っていて、それがもう5年くらい前の話だったんです。それから2年くらいして佐藤監督から、『この映画の企画が通りそう』ということで正式にオファーをいただきました。

佐藤監督が数年間ずっと温めてきた企画にこうやってスタッフが集まって、キャストが集まって、地元の男鹿の人たちの協力もあって、どんどん“円”が大きくなっていって、時間をかけてこういう風に着地できたのは凄い嬉しかったですし、終わってみて、参加できて良かったなと心底思える現場でした。佐藤監督も本当に前の時とは表情も全然違いましたし、佐藤監督らしさみたいなものを全面的に押し出せていた感じがあって、本当に頼もしかったです」