――「教場II」の出演が決まったときの思いをお聞かせください。
ドキッとしました。前作を見て、この作品に関われたらと思っていたので、まさかのオファーに、巡り合わせを感じました。出演のお話を聞いたときは、ちょうど別のドラマを撮っていたときで、忙しさもあってフラフラなときだったんですが、一気にモチベーションが上がり、高揚したのを覚えています。
――田澤愛子という役に対する印象、思いをお聞かせください。
生徒でもなく、教官でもない、“副教官見習い”という前作にはいなかったポジションの役柄で、ちょっと“えたい”の知れない女。警察学校を成績トップで卒業し、配属された先もエリートコース。そこから、風間教場に移ってくるわけですが、どこかつかめないキャラクターで、裏では何を考えているのか分からない女です。風間教場に、いてはいけない人物なのではないかと思うような(笑)。自分にとって、実験的、挑戦的な役柄をいただいた気がします。
――“怪演女優”と呼ばれることも多い松本さん、今回の役ではどんな姿を見せたいですか?
今まで犯罪者や悪女など、どちらかといえば“正しくない役”が多かったですが(笑)、今回は初めて“正しさ”の象徴でもある警察官、しかも生徒の見本となるような“副教官見習い”役ということで挑戦もすごくありましたし、新しい一面をお見せできると思います。
――役作りのためにされていることはありますか?
撮影前に生徒役の方々の所作訓練も参加し、“副教官見習い”役としての準備を始めましたが、この愛子という役をどのように演じた方がいいのか撮影が始まるまでに悩みました。しかし、実際に木村さんの演じる風間教官とのシーンに入ると、その場で自分が愛子としてどういう感情を持って、どんな動きをすればいいのか、考えなくてもその方向に自然と導かれました。風間教官とのシーンは、全て緊張感のあるシーンではありますが、お芝居をする上では緊張とは真逆の安心感があり、そこに全力でぶつかることで自然と愛子が完成していきました。
――木村拓哉さんとの共演についてはいかがですか?
初めてセリフを交わすシーンでは、セリフが言えなくなってしまうほど木村さんのオーラと義眼のインパクトに圧倒されました。現場での木村さんは今何が起きていて、どうすれば解決できるのかの本質を誰よりも早く見抜く、風間教官のように全ての感覚がずば抜けている方だと思います。所作や姿勢、動き一つ、足音一つにも無駄がなく完璧に風間教官を演じられる木村さんとのお芝居は役者として楽しさを超える感動がありました。
――「教場II」の放送を楽しみにしている視聴者に向けてメッセージをお願いいたします。
この作品は、風間と接する中で生徒が変わっていくという物語が軸としてある中で、副教官見習いという立場で、風間によって愛子も変化していく。生徒だけではなく、教官という立場の人間が、風間と出会うことでどのような化学反応を起こすのか、という前回にはなかった新しい視点も楽しんでいただけたらと思います。そして、“え? こんなの教場でありなの?”というシーンもあると思います(笑)。私にとって今回の「教場II」の反応は正直怖いところもありますが、新しい生徒たちの見どころもたくさんありますのでぜひ放送を楽しみにしていてください!
発表されていなかった200期の“最後の一人”に濱田岳さんが決定しました! 木村さんとのコンビネーションは折り紙付き…! なのですが、今回はあくまで教官と生徒という役柄、いつも以上にストイックに、風間教場の一生徒として、過酷な訓練にも挑んでくれています。そんな濱田さん演じる鳥羽は、他の生徒たちにも言えない“ある秘密”を抱えています。その秘密は実は、鳥羽自身にとってだけでなく風間にとっても重要な意味を持つことになるのですが…。1月3日(日)、4日(月)のオンエアでお確かめください!
そして、今回の「教場II」で風間教官の元で“ふるい”にかけられるのは、生徒だけではありません。謎多き副教官見習い・愛子を演じていただくのは、これまでも数多くの作品で“怪演女優”の名をはせてきた、松本まりかさん。彼女の行動は全てが伏線と言っても過言でないので多くは語れませんが、いい意味で「教場」らしさを壊してくれる、常識外のキャラクターを演じてくださっています。ぜひ、ご期待ください!
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