古川琴音、森七菜の“自由さ”に刺激 “朝ドラ”娘役抜擢には不安も「役がなくなってしまうのでは!?」【インタビュー】

2020/11/24 07:20 配信

ドラマ インタビュー

アンニュイな表情も撮影=コザイリサ

「新聞も読むように」世界を知り演技に“重み”を


――そうなんですね! 2018年にデビューされて、成長に繋がったなと感じる作品は?

一つの作品で劇的に変化したというよりは、一作一作で積み重ねてきたという感じがしています。いろんなところでいろんなことを学ばせて頂いていると思いますが、共演させていただいく皆さんは役に対する愛情や責任感がすごいので、それを目の当たりにしてきたことで、自分も自分の役を愛して世に送り出せるようになりたいなと思うようになりました。

それから、最近は新聞なども読むようにしています。もっといろんな世界のことを知ることで、自分なりのメッセージを役に込めようという意識が芽生えてきているように感じます。ちゃんと考えている役者さんが多いですし、そういう方のお芝居は重みが違うと感じることがあります。説得力が違うので、自分もそういう重みを持てる役者になりたいなと思っています。

――最後に、“恋あた”の今後の見どころを教えていただけますか?

オリジナル作品なので私も先の展開はまだ分からないのですが、すごく好きだなと感じるのは、ちょっと暗い部分も書かれているところなんです。恋愛に対する嫉妬とか、自己嫌悪に陥るところとか。

新谷(仲野太賀)の暗さが好きなんですけど、例えば第4話(11月10日放送)では樹木のことが好きなあまりに浅羽さん(中村倫也)と里保さん(石橋静河)をくっつけようと意地悪しちゃったり、そんな自分が嫌だなと思って悩んだり。それから、樹木みたいに“売れ残り”になってしまったという気持ちを抱えている人もたくさんいると思うんです。

私自身も順調に進んでいるように見えるかもしれないですが、諦めきれないところで頑張っている部分もたくさんあるので、物語のそういう部分をたくさんの人に共感していただけたらいいなと思います。

取材・文=及川静