10周年を迎えたNMB48が10月23日と24日に大阪城ホールで行なった3公演。10周年記念ライブとなる「NMB48 10th Anniversary LIVE 〜心を一つに、One for all, All for one〜」は山本彩、渡辺美優紀、山田菜々、上西恵、太田夢莉など、多くの卒業生がゲスト出演し、大きな節目らしい豪華なコンサートになった。
「NMB48 次世代コンサート 〜難波しか勝たん！〜」は、タイトル通り、グループの次世代を担う5期生、ドラフト3期生、6期生、7期生によるコンサート。期ごとに歌を披露したり、新たなユニットでの披露もあり、新鮮な気持ちに。それぞれ、いい意味でのライバル心を燃やしているのが感じられ、まさに今後への期待が高まった。
最後は「NMB48 吉田朱里 卒業コンサート〜さよならピンクさよならアイドル〜」。1期生として10年間アイドルを続けてきた吉田朱里の集大成となる公演は、卒業した同期メンバーも登場してのデビュー曲「絶滅黒髪少女」、村瀬紗英と渋谷凪咲、卒業した太田夢莉も参加してのQueentet曲、渡辺美優紀と上西恵との「ジッパー」、現役メンバーである後輩たちとも多くの楽曲を歌唱。前日の10周年記念ライブとはまた違う、アイドル・吉田朱里の10年が感じられた公演となった。
周年記念ライブや吉田朱里の卒コンでNMB48の歴史と築いてきたものの大きさを感じつつ、次世代コンサートでグループの未来が見えてきた。次は何を仕掛けてくるのか楽しみだ。
文＝田中隆信