「出生届出したくて…」仲野太賀が“父”に!主演映画「泣く子はいねぇが」で描く人生のリアリティ

2020/11/16 17:13 配信

映画

「泣く子はいねぇが」場面写真(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会


秋田出身・佐藤快磨監督の劇場デビュー作にして第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した映画「泣く子はいねぇが」が11月20日(金)、新宿ピカデリー他全国で公開される。

秋田県・男鹿半島の伝統文化“男鹿のナマハゲ”をモチーフに、“父としての責任”“人としての道徳”を描き出した本作。親になることからも、大人になることからも逃げ出した主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも成長する姿を完全オリジナル脚本で描く。

本作の主演で、父親になりながらも大人になりきれなかったことですべてを失ってしまう“たすく”を、放送中のドラマ「この恋あたためますか」(TBS系)や「あのコの夢を見たんです」(テレビ東京ほか)主演など映画・ドラマに引っ張りだこの仲野太賀が演じる。

「泣く子はいねぇが」場面写真(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会


冒頭、男鹿のとある会場に地元の人々が集まっていた。そこには鬼の面をかぶった恐ろしい“ナマハゲ”が…。大人たちはカメラを構え、幼い子どもたちは母親に抱かれながら泣き叫ぶ。そんな風景を長回しで撮影していくと、一番奥になにやらうつろな目をした“ナマハゲ”が…。お面から覗く目は、じっとこちらを見ている。

「男鹿の“ナマハゲ”」とは、大晦日の晩、男鹿半島全域で行われる行事。集落の青年たちがナマハゲに扮し「泣く子はいねがー」「親の言うこど聞がね子はいねがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡る。男鹿の人々にとってナマハゲは怠け心を戒め、家の厄を祓い、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす“来訪神”だという。本作は、その“ナマハゲ”になり切れない男のほろ苦い青春と成長の物語だ。