<姉ちゃんの恋人>“桃子”有村架純と“真人”林遣都は「本当にこのお二人でよかった」制作秘話をプロデューサーが明かす【インタビュー後編】

2020/11/24 08:00 配信

ドラマ

“肝っ玉姉ちゃん”桃子を演じる有村架純(C)カンテレ

有村架純主演のドラマ「姉ちゃんの恋人」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。本作は、ハロウィーンからクリスマスにかけて、女手一つで弟3人を養う主人公・桃子と、過去に負った心の傷を抱える真人(林遣都)、そして2人を取り巻く個性豊かな登場人物たちが繰り広げるラブ&ホームコメディー。脚本は岡田惠和が担当する。

11月17日に放送された第4話では、真人の脳裏によぎる記憶が描かれ、真人が過去に暴行されそうになった恋人を守るために傷害事件を起こしたことが明らかに。さらには、「暴行されそうになった事実はない」という恋人の証言により、重罪に問われ服役した過去があった。そんな過去を知る由もない桃子は意を決し、「吉岡さんは私と付き合った方がいい」と告白をするが、真人は困った表情で返答を避けるのだった。

2020年の東京郊外を舞台に、ごく普通の生活を送る人たちに起きる小さな幸せの連鎖を描いたこのドラマ。家族愛や胸キュンな恋模様を描きながら、今の世の中で前向きに人生を生きようとする登場人物たちの希望に満ちあふれた物語となっている。WEBサイト「ザテレビジョン」では、カンテレ・岡光寛子プロデューサー(以後、岡光P)にインタビューを実施。後編では、制作意図や有村と林らの起用理由などを紹介する。

変化した世の中の“再生”が一つのテーマ


ハロウィーンからクリスマスにかけての人々を描いたこの企画については、「(脚本の)岡田さんと雑談のような打ち合わせをしている時に、偶然ハロウィーンからクリスマスに向けての飾り変えの話になったんです。ハロウィーンの夜はいろいろな商業施設が閉店時間から開店時間までの数時間で作業をしなければいけないので大変らしい、と。そんな話題から、私たちが楽しく過ごしている裏で働いている人たちの物語をやりたいですね、と話したのがきっかけでした」と語る岡光P。

その後、企画が進む中で、世の中の状況が一変したことについて、「一年前には想像もつかなかったことが起こり、未曾有の状況によって生まれた新しい日常を抜きにして、今の世の中に暮らす人々の心情を描くことはできないと考えました。だからこそ、時代を映す連続ドラマをオリジナルでやる意義を感じ、大きく変化した世の中で生きる人やモノの“再生”を一つのテーマとして描いています」と、作品としてのコロナ禍との向き合い方を明かした。また、「第1話のラストの桃子のせりふ『地球復活しました』はまさにその象徴。Mr. Childrenの主題歌『Brand new planet』と共に、今を生きる人々の心を包み込む作品になればいいなと思います」と語った。