「“ジュノンボーイ”というイメージを壊してほしい」伝統コンテストが目指す変革 SNS時代のスター発掘の形とは

2020/11/21 07:20 配信

芸能一般 インタビュー

「JUNON」副編集長・井原康太郎氏※提供写真

“ファン参加型企画”を実施する意図 コンテスト後の道筋示す


――CHEERZ for JUNONやSHOWROOMといったアプリを利用した、ファン参加型の企画も審査の一環で行っていますが、どういった意図で実施しているんですか?

僕がコンテストの選考過程やルールを見るようになって4年ぐらいになりますが、その頃から一気にソーシャルメディアの流れが加速しました。それまでは雑誌の投票だけで、男の子たちはハガキで投票されるのを待っているだけの“受け身”でしたが、今はCHEERZ for JUNONやSHOWROOMといったサービスで自ら発信しなくてはいけないシーンが増えています。自己プロデュース力がある方が勝ち進みやすくなってきているのは事実ですね。

また、僕らがコンテスト参加者にSNSを課しているのは、ジュノンボーイになった後の道筋を示すためでもあります。戦うのが芸能界である以上、キャスティングや制作の人は、やはりその子の「数字」を気にせざるを得ないですよね。じゃぁ、「自分が舞台に出たら、何人のお客さんがお金を払って足を運んでくれるのか」。自分のお客さんは、やはり自らの手で切り拓いていくしかないと考えています。

「JUNON」ブランドそのものを男の子たちの“居場所”に


――ジュノンボーイや候補者によるコンテンツを掲載する動画メディア「JUNON TV」も運営されていて、紙からWEBへの移行という意味では、タイミングが良かったのかもしれないですね。

そう思います。「JUNON TV」を昨年の11月にローンチしました。「JUNON」ブランドそのものが、男の子たちの居場所になったらいいなと思うんです。元々は、コンテストが終わったら芸能事務所に所属して、というのがパターンではありましたが、その手前のジュノンボーイを目指している男の子たちが活躍する場所をWEB上に作りたかったんです。

――女性誌だと「Popteen」(角川春樹事務所)などがそういう場所になってますよね?

「Popteen」さんの動きは注視してます(笑)。他には「MEN’S NON-NO」(集英社)さんも上手いなと思います。今年から「TikTok賞」を新設されていたり、出身者のレベルの高さは言わずもがな、選考過程のブームアップも見事だと思います。