「“ジュノンボーイ”というイメージを壊してほしい」
――今後、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募しようと思っている人たちに向けてアドバイスを贈るとしたら。
僕ら運営側や、世間の人の“ジュノンボーイ”というイメージを応募者自身が壊さないと変わっていかないと思うんです。そういう意味では、一昨年のファイナリストの井手上漠くんは、今のSNS全盛の中で生まれた新しい形のジュノンボーイだと思います。
“ジェンダーレス”というキーワードを背景に、彼にはしっかりとした”芯”がありました。そこに多くの人が共感したから、コンテストを経て数万人のフォロワーが生まれていました。そういうのってそれまでになかったので、彼がジュノンボーイになることで「こうじゃなきゃいけない」なんてことはない、って発信してくれた良い例だと思います。
さっき、「こういう系統が…」という話をしておきながらですが、男の子自身がジュノンボーイのイメージや系統、これからの流れを作ってくれると思いますので、「僕は色黒だから」とか「マッチョだから」とか、そういうことを気にせずにいろんな子に受けに来てほしいです(笑)。どんなところが入口でもいいと思っています。YouTubeでもInstagramでもTikTokでも、専門学校生でも会社員でもスポーツ選手でも、とにかく“いろんなところにいる、いろんな男の子に会いたい”という思いですね。
――紙からWEBになることで、応募しやすくなって、間口も広くなりますし。
そうですね。「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」は人生の中でも最大のイベントのひとつになると思います。学校の部活や行事に打ち込むのってすごく素敵なことで、それに近いものだと思うんです。
エントリーして、それからの半年間全力で向き合って、最終選考会のステージに立った時のそこからの景色。グランプリを獲った時に親御さんもみんな泣いて、負けた子もみんな涙流して。そこからたとえ芸能界に進まなかったとしても、一番多感な時期に全力を尽くす、そんな何事にも代えがたい経験をしてもらいたいんです。コンテストに応募する方の中には、審査する僕らのことを戦わなければいけない相手だと思っている方もいますけど、そうではありません。戦うのは自分自身ですし、僕らは夢を一緒に追いかけていって、応援して、最終選考会というステージそしてその後の道を作るために頑張っています。「僕らJUNONと君たちは仲間だよ」とよく言っています。
運営側だけじゃなく、ジュノンボーイ出身の俳優も多くいるので、どんな現場でも「ジュノンボーイ」という縦のつながりが感じられると思います。22日の最終選考会の模様を見ていただいて、その雰囲気を感じてもらえたらぜひ応募していただきたいですね。
■プロフィール
いはら・こうたろう=1988年生まれ。2012年、新卒で主婦と生活社に入社後、「JUNON」編集部に配属。2017年10月より「JUNON」副編集長。2019年11月、JUNON公式動画メディア「JUNON TV」の立ち上げに参画。「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の企画統括ほか、「JUNON×SHOWROOM」プロジェクトなど、JUNONブランド拡張の業務全般を担当している。
取材・文=田中隆信