神宿・塩見きら、ソロ曲で作曲に挑戦「やっぱり音楽って面白いなと」<Interview前編>

2020/11/28 07:00 配信

音楽 アイドル インタビュー

塩見きらがインタビューに応じた撮影:永田正雄


――11月6日に22歳になりましたが、率直な感想は?

神宿のメンバーとして活動している中で、誕生日前の1カ月は怒涛(どとう)の日々でした。生誕祭(11月6日)に向けていろいろ準備をしてきたし“Autumn Tour”も並行して行っていたのでスケジュールも結構タイトで大変だったんです。

だから、11月6日に22歳になって少したちましたけど、自分の中では特に何も変わっていないというのが率直な感想かもしれません。

小・中学生の頃の私から見た22歳の女性って、自立している大人のイメージがあったんです。
でも、実際に自分がその年齢になってみてどうなんだろうって考えると、そこまで22歳っていう年齢を意識していないのかなって思っています。

――11月6日に行われた生誕祭の場所は、2019年4月29日に初めてステージに立った時と同じ豊洲PIT。どんな景色が見えましたか?

2019年の4月29日に私が神宿の候補生として歌った曲は「好きといわせてもらってもいいですか?」。神宿の“緑”は塩見きらさんにお願いしますと言われて、神宿のメンバーとして初めて歌った曲は「お控えなすって神宿でござる」で、2曲目が「KMYD」だったんですよ。

そして、今回22歳になって神宿として最初に歌ったのが「好きといわせてもらってもいいですか?」。スモークが焚かれて登場した時にライトで照らされて私のソロから始まったその瞬間に会場全体がパッと緑に光ったんです。それを見た時にグッと来たことを今でもすごく覚えています。

絶対に最初は泣いちゃダメって思っていたんですよ、私は。泣くとしたら、昨年の4月29日と同じように「塩見きらさんにお願いします」って言われて「お控えなすって神宿でござる」が始まるという演出を用意していたから、その瞬間に今日は本当にありがとうっていう思いがあふれたらいいなって。
だけど、もう1曲目から涙が込み上げてきて、目に浮かんだ涙で緑一面の景色がにじんでいたというか、あぁ本当に幸せだなって心から思いました。

――その生誕祭で初めて披露したのがソロ曲の「Twenty」ですよね。

22歳の誕生日に出すと決めていたので最初は「TwentyTwo」がいいんじゃないかなって考えたりもしたんですけど、何かそれだと私が22歳になった思いを歌っている曲だって捉えられるんだろうなと。

私が今まで神宿でいろいろ作ってきた楽曲には、聴いている人たちに感情を揺さぶってもらえるような曲にしたいなという思いがあったんです。
そういう中で私自身が20歳の時に神宿に入って人生が変わったように、みんなの人生でも20歳という節目でいろいろ変わったりするんじゃないかなって。

20歳を越えた大人の皆さんには20歳のあの日を思い浮かべながら聴いてほしいなと思ったし、これから20歳を迎える子たちには20歳の時にこうなりたいなとか、塩見の20歳はこうだったんだなって感じてもらえるような曲になったらいいなと思いました。