――今回のドラマを通して、勉強になったなと思うことはありますか?
中井さんのアドリブ力が素晴らしかったです。他の役者さんもそうですが、アドリブしたことに対しての返しが全部面白かったですね。僕がそのアドリブに対して一緒に入り込むことはなかったですが、見ているだけでお芝居の醍醐味(だいごみ)を感じられました。
芝居も忠実にやるんですが、真剣にやっている同士で生まれた新しいものを共有する現場ですごく楽しい現場でもありましたし、レベルが高い現場でした。今後、自分がお芝居するときに使える技術や、現場での姿勢がすごく勉強になりました。
――技術面で言うとどのようなところですか?
猫背(椿)さんが鈴木さんの後ろに映っているんですけど、一つ一つ表情だったり、気持ちだったり、自分がどこで撮られているかというのを理解していて、それに対して邪魔もしないけど、ちゃんと反応もして生きているというところが勉強になりました。
僕も今回は中井さんの後ろだったりとか、せりふはないけど映っているシーンが多かったので、しゃべっているときは自分にスポットが当たるのは当たり前なんですけど、スポットが当たっていないけど映っているときにどう表現するかというのは勉強になりました。
――せりふはないけど、映っているときの居方が勉強になったということですか?
そうですね。ただぼーっと見ているだけだと味もないし魅力もない。だけど、顔に出し過ぎるとかみ合わなくなったり、画に対して邪魔になってしまうので、微妙なバランスというか神経を使って演じました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
本当に役者もスタッフさんのレベルが高かったので、一見、すごくワイワイやっていて楽しくやっているように見えても、中では自分たちで神経を張り巡らせて、ちゃんとお芝居していました。いい雰囲気だけど緊張感もあり、それでいて楽しい現場でもあるいい状態の現場でした。
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