“9係”が12年目に突入!竹中直人がシリーズ初参戦

2017/02/19 05:00 配信

芸能一般

年男・年女を迎えた「9係」シリーズが12年目に!撮影開始を前に、渡瀬恒彦は招福干支「9係鶏」を記念撮影(C)テレビ朝日

4月からテレビ朝日系にてドラマ「警視庁捜査一課9係」(毎週水曜夜9:00-9:54)が放送されることが分かった。

“昼あんどん”と揶揄(やゆ)されているが実はキレもの、という渡瀬恒彦演じる加納倫太郎係長の下、井ノ原快彦演じる若手刑事・浅輪直樹ら個性豊かな6人の刑事たちが、個性が強過ぎるが故に(!?)捜査中に対立しながらも、それぞれの正義感で最後にはまとまり難事件を解決する刑事ドラマ。'06年4月にスタートした「9係」シリーズは、ことしで12年目を迎える。

渡瀬は「倫太郎の役作りといっても、作っていない部分もありますから(笑)。自然と役には入っていけますね。12年目を迎える『9係』は僕にとって、『やらせてください、やりたいんです』と言いたい作品。そういう存在です」と作品に対する思いを明かす。

井ノ原は「例えば、吹越(満)さんと田口(浩正)さんは、『こんな芝居をしたからそのつもりで後を続けて』と電話でバトンを渡してくれる。そんな時に12年のチームワークを感じます。キャストの皆さんとは会っていない時期もありますが、その間も皆さんのことを考えたりもするので、ずっと会っている感じがするんです。だから僕の場合『9係』=生活みたいになっているのかな」と告白。

先の読めない展開と、刑事たちを個々の“生活者”として描く濃密な人間ドラマとして一線を画してきたが、今回はこれまで以上にバリエーションに富んだ難事件が7人の捜査官の前に立ちはだかる。

“season12”に突入し、羽田美智子原沙知絵吹越満田口浩正津田寛治といった個性的な「9係」メンバーそれぞれが抱える人間ドラマも深まり、捜査やプライベートでも新たな展開も見せていくが、今回、新たなセミレギュラーとして竹中直人が登場することも決定。

竹中は、倫太郎と過去に因縁を持つ世界的な法医学者・黛優之介を演じる。原演じる監察医・真澄の恩師でもある黛は、倫太郎とどのような因縁があり、恩師の登場で9係の刑事たちと真澄に生じる関係の変化にも注目だ。

竹中は「最初にお話を頂いた時、『え!? 僕なんかで本当に良いのだろうか!?』とびっくりしました。渡瀬さんと本当に久しぶりにご一緒できること、とても楽しみであると同時に緊張感に震えています。現場で9係の方々の足を引っ張らないよう頑張りたいと思っています」と意気込んだ。

一方、井ノ原は「今回は竹中さんが加わってくださいますが、渡瀬さんとの化学反応が面白いだろうなと思います。僕と係長は真澄さんのところに行くことが多いので、そこでどんな絡みがあるのか楽しみにしています」と期待を込めた。

さらに、「season2」('07年)で登場した直樹の恋敵(!?)・園田俊介役の中村俊介が久々のセミレギュラーに加わる。結婚間近のように思えた直樹と倫太郎の娘・倫子(中越典子)の関係にどのような影響を与えていくのか。

井ノ原は「中村さんはシーズン2で直樹が勝手に恋敵と思い込んでいたみたいで…。だから、今回も『なんだよ、アイツ!』とヤキモチを焼くような存在になると面白いですね」と明かした。

さらに12年目の撮影開始を前に、渡瀬、井ノ原、羽田が干支(えと)にちなみ「9係」のロゴをあしらった招福干支「9係鶏」を囲んで記念撮影。12年という歴史を感じさせる撮影となるが、渡瀬は「僕は12年という感慨はあまりないんです。みんなが集まっている時が僕は楽しい。3組の刑事コンビの捜査が3パターンあって、それが進んでいくと一つの事件が解決する、それまでのやりとりが面白いんです」と笑顔を見せる。

井ノ原は「長く続くということは、僕らは全然変わっていないつもりなんですが、少しずつ新しくなっているのかな、とも思っています」と語り、羽田は「お手紙をいただいたり、街で声を掛けていただくことで『9係』を待ってくださる方が本当に多いことを実感する」と盛り上がりを見せた。

渡瀬は「今回の見どころは竹中さんが入ったり、中村さんが出演することでイノッチと中越さんの関係がどうなるのか、というところでしょうか。竹中さんとは…会いたくないですよ(笑)。それは冗談ですが、これまで2、3回共演したことがあります。彼は彼ならではのお芝居をする方なので、今回も共演がとても楽しみです」と語った。