新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛期間には、本作の撮影も中断されていたが、吉田は「この作品の生命力を感じていました。撮り切れると信じて疑いませんでした」と、撮影が半年以上に及んでも不安を感じなかったという。さらにキャスト同士でメールでのやりとりもあり、その繋がりも支えになっていたことを明かした。
一方、滝藤は「撮れるのか心配でした。自分がメインの8話の収録前で自粛となったため、ちょっとふてくされていたんです」と自虐ギャグを飛ばす場面も。すると吉田は「でも(滝藤が演じた)立川のために、シーズン3を作ったんです」とすかさずフォローしてみせ、キャスト同士の仲のよさを伺わせた。
光石は「淡々と粛々と、何事もなく現場を整えてくれたスタッフがカッコ良すぎた」と、スタッフへの感謝を口にする。だが、「光石さん、フェイスシールドをしているのに、気付かないままベビースターを普通に食べようして、ダラダラとこぼしていたんです」と吉田に暴露され、「狙い通り。計算」と反撃し苦笑いなど、コロナ禍における撮影秘話に話が尽きない様子だった。
クランクアップ後には、編集をしている波多野監督の元を吉田と三浦が訪ねたそうで、「編集中に気づいたら二人が後ろに居て、びっくりした。そんな俳優さんいますか?」と、キャスト達の“コールドケース愛”を証明するエピソードも次々と飛び出す。吉田が「(本作が)ホームであり、ここに居るとホッとする。お芝居の基本があり、いつでも原点に戻れる」と、この現場を慈しむのも頷ける。
そんな家族のような関係である共演者同士だから知る、互いの素顔や秘密に質問が及ぶと、三浦が「なぜか年長組である自分と光石さんのセリフが多く、言い終わると汗だく。他のメンバーは満足気な顔をして自分たちのセリフを聞いているんです」とボヤく一幕も。
さらに、シーズン2の完成披露試写会時にWOWOWに加入していないことが判明した永山は、吉田から「まだ、加入していないんでしょう?」と指摘されと、「光石さんも加入してないです!」と、その場を濁そうとごまかす永山に、「ちゃんと加入していますから!」ととばっちりを受けるも完全否定する光石と、コント的な流れで大いに盛り上がり、ここでもチームワークの良さを証明してみせた。
最後に吉田は、「5年をかけてチームワークと絆を作りました。進化し成熟し、こだわりや奇跡が集まった作品と自負しています。ファンの皆さまを裏切らない(作品になった)」と、太鼓判を押し、会見を締めくくった。
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