――まだ、プロットの段階(※取材時)だと聞いているんですけど、話を聞いてみてどんな舞台になりそうだと思いましたか?
すごく熱量が必要な舞台になっていきそうな気がします。ライブ感というか、ヒリヒリ、ドキドキした感じがむき出しになるような作品になる予感がしています。
――演じるキャラクターについては?
私は、藤原竜也さんが演じる旦那さんと離婚をしたいと思っている奥さん役。夫婦関係の中でも良い方向に行くのではなく、互いに依存しながらもそこから抜け出したいと感じている2人みたいなので、そこを掘り下げていく感じになるのかなと思っています。
――藤原さんが演じる夫の部下(高杉)との関係も気になるところですね。
何かある…みたいですよね(笑)。やっぱり誰かしらに依存してしまうというのは人間の性というか、それぞれ欲望としてあることなんじゃないかなと理解しています。
特定の人から離れるってすごく勇気が要ること。そこに開いた穴を埋めようとしても埋まらないのは分かっているのに違う誰かで埋めようとしたりする。それが本当に良い関係になっていくこともあると思うし、そうではない場合も。この二人はどういう結末を迎えるのか…。
――今回が初めての舞台なんですよね?
いつかは舞台に挑戦させていただきたいと思っていました。自分なりにいろいろなことを吸収して少しでも引き出しが増えたらいいなと。全く未知の世界ですから飛び込んでみて「あぁ、もう舞台はムリかもしれない」と思うのか。
それとも「これからもやっていきたい」と思うのか。今はそれすらも分からない状況。すごくドキドキしていますし、いろんな気持ちでいっぱいです。
――まだ稽古に入っていませんけど、今はどんな準備をしているんですか?
役に関してはあまり決めつけ過ぎずに、柔軟性を持って稽古に臨もうかなと思っています。なので、まずは健康が第一。
今回の公演は東京から始まって、鳥栖、大阪、愛知、三島と、すごく長い旅になるので、ちゃんとお芝居にエネルギーを使えるように体力をつけたいです。
あとは、喉のケアも大事。しっかりと体調管理に努めたいと思います。
――今回の作品に出演すると決まってから、舞台経験がある人に話を聞いたりしましたか?
いろいろな方たちにご報告させていただいて、とても勉強になるお話を聞きました。ドラマや映画だと、同じシーンやセリフを何度も繰り返すということはあまりなくて、多くても4、5回ぐらいなんですよね。
でも、「舞台だと死ぬほどできるから」って(笑)。「だから、初めてだからといってそんなに心配しなくてもいいよ」と言われました。
――稽古と本番で何回も何回もやるから慣れるということですか?
ただ、慣れ過ぎてしまってもダメみたいで。セリフと動きが自分の中に染み付き過ぎると、感情がなくてもセリフが出てきちゃうからそこは気を付けた方がいいというアドバイスもいただきました。
でも、私にはそれを感じるほどの余裕がないかもしれません(笑)。これから稽古でたくさん恥をかくと思いますが、恥をかけるのは今のうちだと思って自分のペースを大事にしつつ、がむしゃらにしがみつきながらやっていきたいです。
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