――ここまで桃子というキャラクターをどう捉えていますか?
桃子は元々“肝っ玉”な性格だったわけでなく、“肝っ玉姉ちゃん”にならざるを得なかったんだと思います。両親を失い、弟たちを養っていかなきゃいけない責任感、正義感、使命感によって、母性や愛情深さが形成されたのかなと感じています。一生懸命が故に、時に空回りして、それが雑に見えるところがありますが、その根本は生きるために必死だったことが大きいと思います。そんな桃子の一生懸命なところが映れば良いなと思いながら演じています。
――桃子を演じる上で意識していることは何ですか?
桃子にもつらかったこと、苦しかったことがあったことを忘れちゃいけないなって思いますし、桃子が笑うたびにその背景にある人間味を出せたらいいなと考えてきました。それは3人の弟たちと一緒にいる場面というより、真人さんや親友のみゆきや菊雄おじさんといった外の人との場面で本音が見えることで、うまくバランスを取れたらいいなって思いながら、これまで演じてきました。
――作品全体の世界観やメッセージ性については、どう感じていますか?
私自身、このドラマは優しいとか温かいだけではなく、もっと先のテーマがあるはずだと思っていたのですが、岡田(惠和)さんが「祈りのようなドラマ」とおっしゃっていて、すごくふに落ちたんです。目に見えるつながりではなく、精神的なところでつながることが大事だと思いますし、人の幸せを祈るって、やっぱりそこに愛がないと生まれない感情だと思うんです。“姉恋”の世界に生きている人たちは、みんながみんなの幸せを祈っていて、「どうか悪いことが起きませんように」と願っています。そんな登場人物みんなの祈りが重なり合うことで、自然とみんながつながっているような世界観ができ上がっているのかなと思います。
――第7話の見どころをお願いします。
第7話は和輝との関係をいつ桃子に言うのか頭を悩ませていたみゆきにとっては、ようやくそれが解消される回になりますし、みんながハッピーで、笑顔が多い回です。だからこそ、一緒に「何も起きませんように」「幸せになってほしい」って祈りながら見てもらえたらと思います!
※高橋海人の「高」は正しくは「はしご高」
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