科学的データで作物の生産性向上を目指す「土壌ドクター」の仕事に迫る<世界一の九州が始まる!>

2020/12/11 11:19 配信

芸能一般

12月13日(日)放送「世界一の九州が始まる!」より。穴を掘りながら土の硬さや通気性など生育環境などを診断する

12月13日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、MRT宮崎放送製作の「畑を変える 土壌ドクター」を放送する。

宮崎県新富町の農業コンサルティング会社「テラスマイル株式会社」の神原哲士さん(36歳)は、生産者に土づくりのアドバイスを行い、品質向上や収穫量アップをサポートする土壌の専門家。多くの依頼を受け、宮崎県内各地を飛び回っている。

依頼を受けるとまず行うのが畑の健康診断。大小さまざまなスコップで深さ1メートルの穴を掘る。

「2時間程かかりますが、手で掘ることでより多くの情報を得ることができます」と神原さん。穴を掘りながら土の硬さや通気性、排水性、根の生育環境などを診断。症状に合わせて土の治療に取り掛かる。

行っていることは人間の医者と同じ。まさに土壌のドクターだ。診断後は科学性や物理性、生物性などあらゆる角度から土のデータを分析。さらに土地の歴史や地質まで調べ、土壌の改良プランを作成。3年ほどかけて土壌を改善していく。

北海道の帯広畜産大学大学院で土壌学を学び、自身も就農経験を持つ神原さん。周囲から「土マニア」、「土オタク」と評されるほど土への思いは深く、最近は生産者向けの勉強会も開催している。科学的なデータを用いて作物の生産性向上を目指す土壌のプロに迫る。