――西島さんが演じる青瀬の魅力、そして西島さんご自身と比べて青瀬はどんな人物ですか?
青瀬は、みなさんに共感していただける“働く人”なのではないかと思います。毎日を必死に生きていて、乗り越えないとこの先やっていけない、大きな壁に立ち向かっていく人物です。
自分の存在やキャリア、人生をかけて大きな壁に立ち向かっていく姿は魅力的だと思いますし、皆さんに共感していただけるのではないかと思います。
青瀬はどこか超然としていて、皆でいても一人でいるような、鳥に例えられるような人間です。僕はすぐ周りの人に意見を聞いてしまうし、聞きたいし…そこは青瀬とは違うと思います。
――青瀬を演じる上で気を付けられたことなどはありますか?
依頼主の家族が失踪して行方を探すのですが、それが記者でもなく、刑事でもなく、建築士なんですね。僕も事件を追う役を演じることが多いのですが、建築士が謎を追うということは、刑事などの役を演じるときよりも、もっとモチベーションや動機を明確に作らなければなと思いながら演じました。
――岡嶋を演じられている北村一輝さんと共演されてみての印象はいかがでしょうか。
北村さんは、演技に対する情熱と喜びにあふれた人で、撮影期間中はずっとコミュニケーションをとっていました。空き時間には、とにかく一緒に本読みをしたり。青瀬と岡嶋を演じる上でのアイデアもずっとお互いに考えて話し合って、このせりふはこう変えようとかをずっと考えていました。
北村さんも、事件を追う役を演じられることが多いので「ここは建築士だからね!」「どうしても刑事っぽくなるな…」と2人で言い合いながらお芝居していました。
「ノースライト」は岡嶋が影の主役です。岡嶋がきっかけをつくって、岡嶋が青瀬を引っ張っていく。物語を引っ張っていくのも岡嶋です。現場では、役と同じように常に北村さんに引っ張ってもらったという印象です。
――北村さんとのシーンで、実際にお2人でどのようなことを話し合い、どのように演じられたのですか?
青瀬と岡嶋の2人のシーンは、他のシーンよりもっと子供っぽいといいますか、学生時代の仲間の独特な雰囲気を出そうということを話し合いました。
会社にいるときは岡嶋が上司で、青瀬は部下ですが、それ以前に青瀬と岡嶋は同期で、もっと昔からお互いに知っている仲で、学生の頃にはこういう経験があって…という台本に書かれていない2人の関係性を想像しながら、2人きりの時には、学生時代の雰囲気に一瞬で戻るようなイメージで演じていました。
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