「麒麟がくる」眞島秀和インタビュー!「現場ではいつも、みなさんすごいなぁって思うことの連続なんです」

2020/12/13 08:00 配信

ドラマ

大河ドラマ「麒麟がくる」に細川藤孝役で出演している眞島秀和。眞島にとって大河ドラマへの出演は今回で3作目となるが、同年代の役者仲間である長谷川博己が主人公・明智光秀を演じることもあり、ことさら特別な作品になっているという。2021年2月の最終回に向けて撮影も佳境を迎える中、自身が演じる藤孝についてはもちろん、共演者たちとのエピソード、大河ドラマへの想いなどを語ってもらった。

大河ドラマ「麒麟がくる」で細川藤孝役を演じている眞島秀和撮影=諸井純二

大河ドラマへの出演は身が引き締まる思いがします


――眞島さんが大河ドラマに出演されるのは「天地人」(2009年/豊臣秀次役)、「軍師官兵衛」(2014年/顕如役)に続き、今作で3作目となりますが、眞島さんにとって大河ドラマとはどのようなものですか?

大河ドラマといえば、子供の頃に見た「独眼竜政宗」(1987年)の印象が強いです。山形県米沢市出身の僕にとって伊達政宗は身近な存在でもあって、大好きで全話見ていました。翌年の「武田信玄」(1988年)も全部見ていましたね。歴史好きになるきっかけになったドラマでもあるので、自分が大河ドラマに出演できるとなると、身が引き締まる思いがします。特に今回は、ここまで長いスパンで関わらせていただくのは初めてということもあって、特別な作品に出させていただくような感覚があります。

――今作で細川藤孝を演じることになったことについては、どう感じられましたか?

藤孝はもちろん知っている人物ではあったのですが、実はそこまで詳しくはなかったんです。やっぱり、どうしても地元の山形をはじめとする東北地方の人物や武将の方に思い入れがあったりして、戦国時代の状況も京都方面がどうなっているのかというのはあまり知らなくて(苦笑)。子供の時にハマっていた戦国時代のテレビゲームでも、地元の武将ばかり選んでましたから(笑)。なので、今回「麒麟がくる」に携わることになって初めて、当時の京都はこんなに複雑なことになっていたんだ、藤孝はこういう人物だったんだって知ることができて、すごく勉強になりました。

――藤孝を理解するために台本以外にも何か参考にされたんですか?

自分で調べられる範囲ではありますけど、藤孝について書かれている本などは読んだりしました。でも、撮影に入る前にプロデューサーや監督から、熱い人物像で演じてほしいと言われていたので、演じる時はそこを意識しています。

――演じる前と、実際にここまで演じられてきた今とでは、藤孝の印象に変化はありますか?

演じる前の印象としては歴史上の印象通りというか、(剣術に加え、和歌や茶道などの文芸、囲碁、猿楽にも精通した)オールマイティーにいろんなことができる人物と捉えていました。ですが、実際に撮影に入ってみると、藤孝の文化的側面を描いているところはそれほどなくて。それもあって、これまで演じてきた藤孝の印象は、若い時は理想に燃えるような熱い志を持った人物が、徐々にバランス感覚に優れていくような感じになってきたのかなと思っています。

――藤孝を演じながら共感できるところや自分に近いと思う部分はありますか?

自分に近いかどうかは分かりませんが、藤孝の描かれ方として、複雑な状況をシンプルに捉えて判断を下していくようなイメージがあって、そういうところにはすごく共感が持てます。