――初めての「相棒」テレビシリーズ出演はいかがでしたか?
私と35年間、芝居をしてきた「相方」の寺脇康文さんが出演していた「相棒」は非常に身近にあり、遠い存在でありました。
実は私は「相棒」劇場版に出演させていただいているのですが、「犯人かと思って捕らえたらマラソン好きの岸谷だった」という役で、緊張感溢れる「相棒」の初劇場版で唯一笑いが起きたシーンでした。もちろん、(水谷)豊さん、寺脇さんとのカラミは全くありませんでした(笑)。
――元日スペシャルの台本を読まれたときはどのような感想を持たれましたか?
シビアな事件が交錯するにも関わらず、非常に繊細な心の脚本になっていて、瀧本智行さんの素晴らしい感性が詰まった作品だと思いました。
――フリージャーナリスト・仁江浜光雄を演じる上で大切にされたことはありましたか?
「仁江浜」の奥底にある強い思いが決してブレてはならない、と常に自分に言い聞かせながら芝居をさせていただきました。
――水谷豊さんとは白熱した会話劇を繰り広げられるシーンも。共演はいかがでしたか?
十数年前に寺脇さんに連れて行ってもらい、豊さん宅で奥様とお酒を飲ませていただいたことがあったのですが、緊張のあまり汗がお尻まで伝わり、豊さん宅のソファーをビショビショにした経験があります。
また、中学生のころに、知人に頼み込んで豊さんのサインをいただき、今でもサランラップに包んで大事に大事に持っております。
以上のことから、私が共演にあたってどれだけの緊張感に包まれていたかお分かりいただけたと思います。
――反町隆史さんとの共演、そして「相棒」の撮影現場はいかがでしたか?
反町さんは「冠城亘」という人物を、しっかりとした役作りの中でブレることなく演じ、事件解決へ、物語の進行をしていらっしゃいました。「特命係」のお二人が揃ったときは、思わず写真を撮りたくなるような相棒感が漂っておりました。
――では最後に「相棒」ファンの皆さんにみどころ、メッセージをお願いします。
権野元監督が創造していく世界観が素晴らしく、現場でもいつも役者としての幸せを感じています。そんな素晴らしいスタッフワークの権野組作品、お正月からゆっくりと「相棒」ワールドをご覧ください。
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