<麒麟がくる>谷原章介「本当は涙は流したくありませんでした」弟“藤孝”眞島秀和とのシーンの裏側を語る

2020/12/20 20:50 配信

ドラマ

谷原章介が撮影の裏側を語る!(C)NHK

長谷川博己主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。12月20日に放送された第37回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」では、上洛間近の武田信玄(石橋凌)の進軍が、突然止まり、信玄や朝倉の援軍を得られず孤立、藤吉郎(佐々木蔵之介)率いる織田軍に捕らえられる。二条城にいた幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられ、早々に信長(染谷将太)方についた弟・藤孝(眞島秀和)と苦しい再会を果たす場面が放送された。そのシーンを振り返り、谷原がコメントを寄せた。

(以下、第37回のネタバレを含みます)

敗北した三淵、藤孝と光秀に対面。義昭とともに戦い敗れた三淵が、二人の来訪に上座から下座へ、義弟の藤孝と光秀に座を譲り、今まで同列に並んでいた3人が立場の違いの明確さを感じられた。
そして、冷静沈着な男だった三淵が藤孝に「裏切り者に成り果てたか?」と声を荒げる場面も。ひときわ冷静に「政を行うには、時の流れを見ることが肝要…」と返す藤孝に対し、三淵は涙を流す。

この場面について谷原は「演出ではありません。本当は涙は流したくありませんでした。テストでも流れそうになったので、演出家の方と流したくないねと話していました。義を捨て、自己保身に走り時代に迎合した藤孝への思いは弟なだけに怒りと悔しさしかありません。胸にあったのは将軍家への申し訳なさ、身内が裏切ったことに対する無念さです。そんな弟の前で涙など絶対に見せたくないと思ってました。ただ堪えれば堪えるほど思いが溢れ涙となってしまいました。床に打ちつけた拳は数日の間痛みが残りました」と振り返った。